1. ホーム  > 
  2. 医療コラム  > 

COLUMN 医療コラム

子どもは顎関節症になるの?原因や対処法もお伝えします

  • 小児矯正


“顎関節症”という病名を、おそらく一度は聞いたことがあるでしょう。

顎関節症は成人女性に多くみられる慢性疾患です。

しかし、実は子どもの患者さんも少なくない病気で、学校検診のチェック項目のひとつにもなっています。

▼顎関節症の症状


子どもの顎関節症では、「口を大きく開けたときに耳のあたりでポキポキ音がする」「口を開け閉めするときに耳のあたりが痛む」というのが多い症状です。

大人の顎関節症に比べて症状は軽いことが多く、そのまま様子を見ていると治ることがほとんどですが、初期の段階で処置せずに放置すると、頭痛や腰痛、めまいなど、顎だけでなく全身に症状が広がってしまうこともあります。



▼顎関節症の原因


子どもの顎関節症の原因はさまざまで、癖や生活習慣、ストレスに加え、歯の生え変わりによる噛み合わせの変化などがあります。


顎関節症の原因になる癖の代表的なものには、ほおづえや片側噛み、うつぶせ寝などがあります。


また、現代の子ども達は、受験や習い事などの過度な競争により、大きなストレスを受ける機会が増えています。


ストレスから、歯ぎしりや食いしばりをするようになり、それによって顎関節症になる子も居ます。



▼顎関節症への対処法


顎関節症になってしまったら、まずはその原因を突き止めることが第一です。


顎に負担のかかる癖があるようなら、それをやめるようにしなければいけません。


ストレスが原因なら、ストレスの元を見つけだし、ストレスが少なくなるように生活を変えるか、上手にストレスを発散できる方法を見つける必要があります。


歯並びや噛み合わせに原因があるなら、マウスピースを装着したり、歯の矯正をしたりする歯科医院での治療が必要です。


顎関節症にならないために、その子の成長段階に合った正しい食事を摂ることで、顎の発達を促すことが大切です。


よく噛んで上手に飲み込める子になるように、離乳食や幼児食のときから、舌や口腔周囲の筋肉を鍛えることを意識しておきましょう。



▼まとめ


子どもは顎関節症という病気自体を知らないことが多いため、たとえ顎関節症になってしまっても、その症状をうまく伝えることが出来ません。親御さんが顎関節症に対する正しい知識を持っていれば、早めに対処できるでしょう。

顎が痛いと美味しくご飯が食べられませんし、歌ったり話したりすることもつらくなってしまいます。

顎関節症の症状を和らげる簡単な顎の体操もありますので、お子さんの顎関節症に気づいたら、ぜひ早めに“ママとこどものはいしゃさん”に相談にいらしてください。

 

「ママとこどものはいしゃさん」加盟院の検索はこちら

 

 

この記事をシェアする