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COLUMN 医療コラム

幼児期の食事の悩み

  • 小児矯正

監修歯科医師

加東院

井上 瑛貴 先生

井上 瑛貴 先生


幼児期の成長は目覚ましく、ついこの前まで赤ちゃんだった子が、寝返りを打ち、ハイハイをして、ひとりで歩けるようになって…と、まるで「いちにんまえ」への階段を駆け足で上がっていくようです。お母さんにとって子どもの成長を感じられることはとても嬉しいことですが、なんだか少し寂しいような気持ちになる方もおられるかもしれません。

しかし寂しく感じている暇もなく、たくさんの「悩み」にも直面するでしょう。

 

さて今回は、お母さんの「幼児期の食事に対してかかえる悩み」をいくつか紹介していきます。

 

遊び食べをしてしまう


一人歩きできるようになった1~2歳頃は行動範囲が広がり、いろいろなものに興味を示します。なかなか食べることに集中できず、お皿や食べ物で遊ぶ姿は「子どもにしっかり食べてほしい」お母さんにとってイライラの原因にもなります。しかし大人からすると遊んでいるとしか見えないこの行為も、子どもにとっては大切な学習のひとつです。一人で上手に食べられるようになるための大切な過程なので、周囲が汚れても大丈夫なようにあらかじめビニールシートを敷いておくなどして予防策をとりましょう。遊び食べを始めると食事に時間がかかります。たくさん食べてほしい思いから、長時間粘ってしまいがちですが食事時間は20~30分と決め、食事に集中できるような声掛けをしながら時間が来たらきちんと「ごちそうさま」をしてさりげなく片付けましょう。多くの子どもは3歳を過ぎると遊び食べをしなくなるのでそれまでの辛抱です。

また、お腹が十分に空いていないから遊び食べをしてしまうこともあります。生活リズムを整え、おやつの時間を調整したり、外遊びでエネルギーを使ったりしながらご飯の時間にお腹が空くようにしてあげましょう。

 

よく噛まない


1歳~1歳6か月の頃に初めての奥歯が生えてきます。この時期初めて奥で噛むようになる…と思いきや、実はそれ以前に「噛む」に近い動作は始めています。前歯しかない頃に、柔らかく茹でた野菜や柔らかめのハンバーグなどを前歯でかじる練習をしておきましょう。あらかじめ食べやすいように全てカットしてしまうと、子どもは自分の力で一口を知るきっかけを失います。子どもはかじり取ることで自分の一口の大きさを覚えるのです。そしてかじり取った食べ物をベロや唇やほっぺたを使って歯のない奥の歯ぐきに運び、歯ぐきですりつぶすようにして食べます。これが出来ていないと、いざ奥歯が生えた時にもあまり噛まない子になってしまいます。

 

いくつか子どもと食事についての悩みを紹介させていただきました。子育ては「悩み」の連続です。それは愛情があるからこその悩みです。歯のことだけじゃなく食事に関する悩みも遠慮なく、“ママとこどものはいしゃさん”に相談してみてください。

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井上 瑛貴 先生

監修歯科医師

加東院

井上 瑛貴 先生

医療法人真心会 ふくおか歯科
〒673-1431 兵庫県加東市社378-25(医療法人真心会ふくおか歯科 内)

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