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COLUMN 医療コラム

子どもの食べる姿勢で気をつけること

  • 小児矯正

監修歯科医師

京橋院

福原 隆久 先生

福原 隆久 先生


みなさんは普段どんな環境でどんな姿勢で食事されていますか?日本はもともと畳に座る文化でしたが、生活の欧米化に伴い床に座ることは減ってきています。多くのトイレは洋式で、また家庭の食卓はダイニングテーブルとイスというお宅も増えてきていると思います。

 

さて今回は、小児歯科の観点から見た「正しい食事の姿勢」のお話です。

まず赤ちゃんの成長の喜びを家族で共有しましょう


子どもの成長を感じる瞬間は多々ありますが、その中の一つに「初めての離乳食」という、とても大きなイベントがあります。最初のひとくちは「上手に食べてくれるかな?」とお母さんの気持ちは期待と不安でいっぱいです。上手に食べてくれても「べー」っと吐き出されても、その瞬間を家族で見守り、成長の喜びを分かち合うことがとても大切です。

 

何を食べるかも大事だけれど…


子どもの食事は「何を食べるか」も大切ですが、「どんな姿勢で食べるか」というのも非常に大切なことです。というのも「よく咬んでしっかり飲み込む」ことには想像以上に全身の力を使います。離乳食開始の見極めのポイントとして、首のすわりがしっかりしていること、支えていればひとりで座れることなどがありますが、つまりは、ある程度体幹がしっかりしていないことには、ちゃんとご飯は食べられないということです。自分の力で座り、そしてその状態で食べることでさらに体幹が鍛えられ、全身の発育・発達につながるのです。

 

足の裏をつけての食事


背もたれにもたれずピンと背筋を伸ばす、肘をつかない、横を向いて食べない…など、正しい姿勢のポイントはたくさんありますが、一番大切なことは「足の裏がしっかりゆかについている」ということです。大人でも、背の高いバーの椅子で「足をぶらぶらさせて定食を食べろ」と言われたら落ち着きません。足の裏がゆかについていると全身の力を上手に使うことが出来、それが「よく噛めて上手に飲み込める」ことにつながるのです。しっかり噛むことは、お口の周りの筋肉や骨の発育に大きく影響し、顔つきも変わってきます

 

食事の姿勢を少し変えてみるだけで、食べにくさがなくなり、食べる意欲が高まります。食事に集中できるようにテレビは消し、おもちゃは食卓から見えない場所にしまっておきましょう。家族団らんの場面がより快適なものになるように、是非お子さんの成長にあった椅子を選んであげてください。もし椅子選びにお困りなら、“ママとこどものはいしゃさん”におすすめの椅子を聞いてみてください。家族の知識と愛情が、きっとお子さんの成長の一助となるはずです。

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福原 隆久 先生

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京橋院

福原 隆久 先生

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