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COLUMN 医療コラム

子供の歯並びの変化

  • 小児矯正

監修歯科医師

加東院

井上 瑛貴 先生

井上 瑛貴 先生


最近の芸能人はとても歯並びがキレイですね。たまたまテレビでその方の昔の映像が流れているのを見て、年を重ねたことよりも昔と今の歯並びが全く違うことに驚くことは少なくありません。

 

さて、今日は「最近の子供の歯並び」についてのお話です。

 

長く保育園の園医をされている先生が「昔はこんなに乳歯列でガタガタの子いなかったのに」とおっしゃいました。確かに子どもの口の中を見てみると乳歯列の時点で歯並びの悪い子がたくさんいます。一昔前までは、「歯並びが悪い」というのは永久歯列に対しての話だったのに、今では乳歯列の時点で親御さんに矯正の説明をすることも日常になってきています。

なぜ乳歯列の歯並びが悪くなったのか?


乳歯列の歯並びが悪くなる原因として考えられることはたくさんあります。食生活の欧米化により固いものを食べる機会が減ったこともその一つです。アメリカで歯並びがいいことは一種のステータスとされていて、日本よりも矯正治療を受けている子どもはたくさんいます。しかし逆に考えると、それだけ歯並びの悪くなる習慣がもともとあるということです。

また、最近注目されているのは「子どものベロの位置が下がっている」ということです。口を閉じたときベロは上あごにつくのがいい位置ですが、ベロの筋力が弱くそれが出来ない子どもがたくさんいます。本来ならベロの筋肉は、食事や日々の生活の中で鍛えられるものでした。しかし、お母さんや周りの大人が気づかないうちに、子どもが哺乳、離乳食、幼児食のどこかでつまずくこともありますし、スマホやパソコンの普及から昔のように口を使った遊び(風車や紙風船など)をしなくなったこともお口に関わる筋肉をつかう機会を減らしているのです。そういう背景から、最近は子どもに対してお口周りの筋力トレーニングの指導をしてくれる歯科医院も出てきました。有名なものに、「あいうべ体操」があります。これは「あー」「いー」「うー」「べー」と言いながら口とベロをたくさん動かすことで、お口周りの筋肉を鍛えようという体操です。その他にもお口周りの筋肉を鍛えることに特化したマウスピースを扱っていたり、実際にベロの力を機械で測ってくれたりする歯科医院もあります。

 

悪くなってしまった歯並びをいつ修正させるかは、いろいろな考え方があります。乳歯のうちから矯正を始める子もいれば、すべて永久歯に生え変わった時の歯並びを見てから考えたいという子もいます。歯医者の先生にもいろんな考え方がありますが、出来るだけ早いうちに“ママとこどものはいしゃさん”で相談してみましょう。

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井上 瑛貴 先生

監修歯科医師

加東院

井上 瑛貴 先生

医療法人真心会 ふくおか歯科
〒673-1431 兵庫県加東市社378-25(医療法人真心会ふくおか歯科 内)

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