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COLUMN 医療コラム

幼児期の発育発達

  • 小児矯正

監修歯科医師

京橋院

福原 隆久 先生

福原 隆久 先生


「小児歯科」と聞くと、どうしても「むし歯」や「歯並び」といった治療に関連したキーワードを連想しがちですね。しかし最近は、「食べて健康に生きること」を目指した「食育」という分野に注目している歯科医院も多くあり、子どもやその保護者さんに食に関するアドバイスをしてくれる機会も増えています。中には管理栄養士さんが常在していて、食や栄養に関するアドバイスをしてくれる歯医者さんも増えてきています。

今回は“ママとこどものはいしゃさん”でも、お口と体の健康を合わせて考えていきたいという思いを込めて、「幼児期の発育・発達」のお話をしていきます。

 

成長の記録をつけてあげましょう


子どもの発育を評価するために、まずは身体計測が基本となります。発育は記録することが大切なので、母子手帳などを利用して「成長の記録」をつけてあげましょう。発育の目安を示す「成長曲線」というグラフがありますので、自分のお子さんが問題なく成長できているのかチェックするのに使いましょう。

手と口の発達


子どもが自分で食べられるようになるということには、“手と口の協調運動”が深く関係しています。乳児期の指しゃぶりやおもちゃをなめたりすることも実はとても大切な経験です。一見、食事とは関係なさそうに思えるこれらの経験が、離乳食のころの手づかみ食べで、食べ物を確かめ、手指でつかみ、口まで運び入れるという動作につながっているのです。

乳幼児期の子どもの手指は、まず小指のほうから発達します。そして、次第に親指にも力が入るようになっていきます。それとともにスプーン・フォークの持ち方も、最初は純手握りしかできなかったのが逆手握りになり、最終的に上手に鉛筆握りできるように変わっていくのです。1歳をすぎたら常に食卓に子供用のスプーンやフォークを用意して、子どもが興味をもったら好きに使わせてあげましょう。親御さんが使っているところをさりげなく見せれば、きっとお子さんもまねして使いたがるでしょう。最初はうまく使えないので手を添えてあげてください。すくう、刺す、口まで運ぶという一連の動作に手を添えてサポートしてあげてもいいですし、少し出来るようになれば、あらかじめスプーンに食べ物を乗せたものを器に置いてみて自分で口へ運ぶように声掛けしてあげてもいいでしょう。途中で失敗してこぼしてしまっても、頑張ったことを褒めてあげれば子どもは喜んでチャレンジを繰り返します。

食べることのトレーニングはどうしても食卓が汚れてしまうため、お母さんには大きなストレスになることもありますが、家族が美味しそうに食事するところを見せることが一番の大切なお手本になりますので楽しい食事になるように、是非各家庭で工夫してみてください。

 

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福原 隆久 先生

監修歯科医師

京橋院

福原 隆久 先生

京橋あゆみ歯科クリニック
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