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COLUMN 医療コラム

離乳食開始のタイミング

  • 小児矯正


「同じ月例の子がもう離乳食を始めたらしい」と聞くと、なんだかそわそわしてしまうお母さんもいらっしゃるのではないかと思います。ただ、離乳食を早く始めたから良いということはなく、お子さんの成長に合わせてあげることが大切です。

今回は歯科の観点から、お口の成長と合わせて「離乳食開始のタイミング」についてのお話です。

 

一般的に離乳開始の望ましい月齢は生後5~6か月頃と言われています。では、なぜその頃が離乳開始に望ましいと言われるのかご存じですか。ただ単に月齢だけを見るのではなく、実際のお子さんの様子を観察して離乳食を始めてあげてください。

 

離乳開始の望ましい月齢とは


赤ちゃんは生後4か月頃まで、不随意的な哺乳反射によりおっぱいを飲んでいます。よって、自分で飲む量をコントロールできず、吸い疲れるまで哺乳するので生後1~2か月頃に哺乳量はピークとなります。生後3~4か月頃に「ミルクの飲む量が減った!」と心配されるお母さんもおられますが、その頃は自分で飲む量をコントロール出来るようになってきているので心配ありません。赤ちゃんの中で、少しずつ離乳へ向けての準備が進んできているという合図ですね。

そして、身体の変化としては首がすわりしっかりしている、支えていれば座れる、食べ物を見せると口を開けるなども離乳開始の目安となり、それが生後5~6か月であることが多いのです。

 

お口の変化


離乳食を開始した生後5~6か月はベロを前後に動かし、飲み込むときには下唇を上唇の内側に巻き込むように飲み込みます。それが下の前歯の生える生後7~8か月頃になると歯が邪魔でベロを前後に動かせなくなるため、次は上下に動かすことを覚えます。この頃は豆腐程度の固さのベロと上あごでつぶせるものを離乳食に選んであげてください。生後9~11月頃にはベロを左右に動かすことを覚えます。左右に動かせるようになると、歯のない奥歯の歯ぐきで物をつぶすことが出来るので、バナナ程度の固さのものを食べさせてあげると良いですよ。

 

離乳食は最初なかなか食べてもらえなかったり、食卓を汚されたりと、お母さんにとっては大きなストレスの要因にもなるかと思います。最近はレトルトのものも充実していますので所々で休みながら、今しかない赤ちゃんの時期を楽しんでいただけたらと思います。

 

歯が生えてくるとむし歯も心配になってきますね。是非、“ママとこどものはいしゃさん”でむし歯チェックやむし歯予防のお話を聞いてみてください。小さいころからかかりつけ医があると、「転んで歯を打っちゃった!」なんて緊急事態にも対応してもらいやすいと思います。

 

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