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COLUMN 医療コラム

歯科医院の滅菌対策、どうしてる?

  • 歯科治療の安全性

監修歯科医師

武庫之荘院

西本 浩紀 先生

西本 浩紀 先生


少し前になりますが、歯を削る機器であるハンドピースやタービンなどが、7割にものぼるたくさんの歯科医院で使いまわされていると報道されたことがありました。今では歯科医院の多くがその報道を受けて診療環境の改善をおこない、歯科医院の衛生環境がずいぶん改善されたのではないかと思っています。

「ママとこどものはいしゃさん」は、その先駆けとして、10年以上前から厚生労働省の指定基準をクリアした医院として認定されています。滅菌・消毒専任スタッフが常駐しているなど、衛生環境の保全については力を注いできました。

ここでは「ママとこどものはいしゃさん」の滅菌対策についての取り組みを、詳しくご紹介します。

■厚生労働省が認める安全基準をクリア


当院は、厚生労働省が認める安全基準をクリアした歯科医院です。

2008年4月の保険改定より、厚生労働省が指定した「歯科外来診療環境体制(外来環)」に則った医院として認定されています。

つまり、下記のような取り組みをおこない、感染症対策が講じられた清潔な環境を保持しているということが公式に認められています。

・お口の中で使用する治療機器などは、患者さまごとに交換している。

・専用機器を用いて滅菌処理を徹底している。

・口腔外バキュームを導入し、治療の際に削った粉末や唾液などが飛び散らないように配慮されている。

・緊急時に対応できるAED(心肺機能を回復させる装置)などの設備が整っている。

・緊急時の対応や、感染症対策に係わる検収を修了している。

■タービンは患者さまごとに取り替えて滅菌


歯を削る機器については、患者さまごとに滅菌された新しいものに取り替えています。滅菌は高圧蒸気によって完全滅菌処理をおこなうのですが、この処理で肝炎ウィルスなど、ほとんどの細菌が死滅します。こうした滅菌器をフル稼働して、滅菌を徹底しています。

このほかにも、超音波洗浄器や、高圧オイルで機器の内部の汚れを洗浄するクアトロケアなども導入しています。

滅菌された器具を使用直前まで殺菌灯BOX内で保管し、治療する際に取り出すようにしていますので、常に清潔な環境が保たれています。

■紙コップなどは患者さまごとに新品を用意


紙コップ、エプロン、医師や歯科衛生士が使用するマスクやグローブに至るまで、使い捨てにできるものは、すべてディスポーザブル(使い捨て品)を採用して、患者さまごとに新品をご用意しています。

このように、患者さまに清潔な環境で気持ちよく診療を受けていただくために、院内感染予防についての対策は徹底しておこなっています。

■滅菌・消毒専任スタッフが常駐


当院には、滅菌や消毒をおこなうための専任スタッフが常駐しています。当院では、滅菌処理や安全な環境での器具の保管といった衛生状態の管理業務が、スタッフが通常業務の片手間でおこなうものであってはならないと考えています。専門知識を有する経験豊かなスタッフが、専属でしっかりと対応するべき重要な業務だという考えに基づいています。

滅菌・消毒スタッフは、「患者さまには見えない部分ですが、だからこそ一番ていねいに仕事をおこなう…それが私たちの仕事に対する姿勢です」という気持ちで、真摯に、日々の衛生管理業務をおこなっています。

 

安心・安全な環境で診療を受けられる「ママとこどものはいしゃさん」グループの加盟院。ぜひ、お近くの医院を探してみてください。

 

「ママとこどものはいしゃさん」加盟院の検索はこちら

https://mamatokodomo-no-haishasan.com/search/
西本 浩紀 先生

監修歯科医師

武庫之荘院

西本 浩紀 先生

武庫之荘駅前歯科
〒661-0033 兵庫県尼崎市南武庫之荘1丁目20-2 竹島ビル1階

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