キレイだけじゃない!セラミックの歯のメリットって?
- 審美
監修歯科医師
西本 浩紀 先生
虫歯や事故など、なんらかの理由で歯を失ったり欠けたりしてしまった場合、どんな治療方法を選びますか?
昔は「銀歯」で補うのがスタンダードな選択でしたが、最近ではセラミックでの治療を選択するケースがさほど珍しいことではなくなってきました。
セラミックにはたくさんのメリットがあります。
見た目をきれいに治療できることは広く知られていますが、劣化しにくいことや汚れがつきにくいことなど機能面でのメリットもあります。
今回は、そんなセラミックのメリットについて紹介します。
▼セラミックは劣化しにくい素材
セラミックとは、歯科用素材として作られている「陶器」です。
わたしたちの身の回りの品物で、セラミックでできているものに、お茶碗があります。
お茶碗にはご飯を入れますが、けっこうご飯というのは粘着力が高く、くっつきやすいものです。時には油分の多い炊き込みご飯を入れたりもします。そんなふうに日夜を通じて連続で酷使されているお茶碗ですが、長い間、きれいな状態で使い続けることができます。
セラミックのお茶碗は、プラスチックの食器に比べて表面に汚れがついて取れなかったり、臭いがこびりついてしまったりして劣化することが少ないと思いませんか?
セラミックは表面が汚れにくく、臭いを吸着しにくいという特性がある素材です。そのメリットが、歯科材料として活かされています。見た目をきれいに保てる理由は「汚れがつきにくい」という特徴のためなのです。
汚れがつきにくいということは、プラーク(歯垢)や細菌がつきにくいということでもあります。セラミックに虫歯菌や歯周病菌が付きにくいというメリットがあるのは、非常に喜ばしいことといえます。
表面がデコボコしていないためケアしやすい状態であることも、長く清潔に保てるメリットのひとつです。
▼セラミックは金属アレルギーにならない
セラミック治療は、銀歯や金歯といった金属の被せ物をつかわないメタルフリー治療ができますので、金属アレルギーの心配がありません。
金属アレルギーは、現在、肌に着けたアクセサリーなどで反応がない方でも、長年に渡り過酷な環境であるお口の中に金属が入っていることで、知らず知らずのうちに金属アレルギーを発症するケースがあります。
金属アレルギーの自覚がないので原因不明の体調不良に悩まされる人もいます。
また、銀歯や金歯を長年に渡って装着していると歯茎との境目が黒ずんでくることがありますが、セラミックなら変色の心配はありません。
▼精密な治療のため2次虫歯リスクを下げる
虫歯治療の後、かぶせた銀歯が劣化すると、歯と銀歯の間に隙間ができてしまうことがあります。
そこへ虫歯菌が入り込んで、銀歯の下で虫歯が広がってしまう「2次虫歯」に悩まされる方は少なくありません。
歯は治療すると脆くなり寿命が短くなってしまうので、そうして治療を繰り返すうちに抜歯を免れない状態まで悪化してしまうこともあります。
その点、セラミックは精密に治療を行うため2次虫歯の少なくすることが出来ます。
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