子どもがかかりやすい「手足口病」について
- 歯科トピックス
監修歯科医師
鹿児島明和院
社本 光央 先生
皆さんは「手足口病(てあしくちびょう)」という病気をご存知でしょうか?大人がかかることは稀なのでご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんね。手足口病は主に子どもがかかる病気で「子どもの三大夏風邪」のひとつとしても有名です。
▼手足口病とは
手足口病とは、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスへの感染で発症する病気です。感染の拡大は7月ごろにピークを迎えることから、子どもの三大夏風邪のひとつとして捉えられています。ちなみに、患者さんの80%は5歳未満の子どもとなっています。
▼手足口病の症状
手足口病では、その名の通り手と足と口に水疱性の発疹が生じます。また、1~3日間続く発熱も特徴的な症状のひとつです。とくに口腔粘膜に生じる水疱は、つぶれることで口内炎となり、食べ物や飲み物を十分に摂取できなくなることがあるため注意が必要です。そのため、お子さまが手足口病にかかったら、栄養障害や脱水症状に十分気を付けてあげることが大切です。
▼手足口病にかかったときの対処法
手足や口腔粘膜の水疱が認められたら、まず小児科を受診しましょう。それがもし手足口病による症状であれば、口内炎のお薬や粘膜を保護する軟膏などが処方されます。また、口腔粘膜への刺激がある食品を避けることも重要です。かといった十分な飲み物や食べ物を摂取しないと、上述したような栄養障害や脱水症状が生じますので、牛乳や冷たいプリン、豆腐などで栄養の不足を補うことが大切です。
▼手足口病の感染経路
手足口病は、一般的な風邪と同じように飛沫感染します。つまり、感染者の咳やくしゃみを吸い込むことで、ウイルスの感染が引き起こされるのです。また、小さなお子さまは唾液や鼻水の付着したおもちゃなどを触ることでも感染が広がることがある点に注意しましょう。日ごろから手洗いうがいをしっかりと行い、マスクも積極的に着用していくことをおすすめします。ちなみに、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスは、3~6日程度の潜伏期間があるため、感染してもすぐには症状が現れないという点も知っておいてください。
▼まとめ
このように、手足口病は小さなお子さまがかかりやすい夏風邪の一種です。とはいえ、一般的な風邪よりも症状が重く、摂食障害などを引き起こすことがあるため十分な注意が必要な病気といえます。一部の重症例では、髄膜炎や脳炎にまで進展することもあります。それだけに、可能な限り予防するのが良いといえます。手足口病の有効な予防方法、食事指導などのアドバイスについてさらに詳しく知りたい方は、「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院までご連絡ください。
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