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意外に知らない?赤ちゃんの一番最初の歯のこと

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意外に知らない?赤ちゃんの一番最初の歯のこと

赤ちゃんの成長の中で、最初の歯が生える瞬間は特別な出来事です。

しかし、「いつ生えてくるの?」「どんなケアが必要なの?」など、最初の歯についての疑問を持つ保護者様も多いのではないでしょうか。

赤ちゃんの歯は、乳歯と呼ばれていて、20本の歯が順番に生えてきます。

その中でも、一番最初に生えてくる歯には、意外と知られていないことがたくさんあります。

この記事では、赤ちゃんの最初の歯についての基礎知識や、適切なケアの方法を詳しく解説します。


■赤ちゃんの最初の歯はいつ生える?

・平均的な生え始めの時期

赤ちゃんの最初の歯は、生後6ヵ月頃から生え始めることが多いです。

しかし、個人差があり、4ヵ月頃に生えてくる子もいれば、1歳頃まで生えてこない子もいます。

生える時期が遅いからといって、必ずしも問題があるわけではないので、焦らずに見守りましょう。


・どの歯が一番最初に生える?

ほとんどの赤ちゃんは 下の前歯(下顎の乳中切歯) から生え始めます。その後、上の前歯(上顎の乳中切歯)が生え、奥歯や犬歯へと順番に生えていきます。

最初に下の前歯が生えてくる理由は、哺乳の際に下の歯が母乳やミルクの吸い方に影響を与えにくいことや、下顎の骨の発育が上顎よりも早いことが関係しているといわれています。


■歯が生えるときに見られる赤ちゃんの変化

・よだれが増える

歯が生える直前になると、赤ちゃんのよだれの量が増えることがあります。

これは、歯肉の中で歯が成長している刺激によって唾液の分泌が活発になるためです。


・歯肉がむずがゆそうにする

赤ちゃんが歯肉を指で触ったり、おもちゃを噛んだりするのは、歯が生え始めるサインかもしれません。

歯肉がむずがゆくなり、手や物を口に入れてこすることで不快感を和らげようとします。


・夜泣きが増える

歯が生える時期になると、歯肉の違和感や痛みから夜泣きが増えることがあります。

特に、最初の歯が生える時期や奥歯が生える時期は、寝つきが悪くなる赤ちゃんも多いです。


・食欲が落ちる

歯肉がむずがゆかったり、少し痛みを感じたりすることで、一時的にミルクや離乳食を嫌がることがあります。

無理に食べさせず、様子を見ながら進めることが大切です。


■最初の歯が生えたら始めるケア

・ガーゼや歯みがきシートでやさしく拭く


歯が生えたばかりの頃は、まだ歯ブラシを使わず、濡れたガーゼや歯みがきシートでやさしく拭き取るだけでOKです。

歯の表面や歯肉をやさしくなでるように拭いて、食べかすや細菌を取り除きましょう。


■最初の歯がなかなか生えない時は?

・念のために受診を

1歳を過ぎても歯が生えてこない場合は、念のため歯科を受診するのがおすすめです。

成長には個人差があるため、ほとんどの場合は心配はいりませんが、まれに顎の発育の問題や遺伝的な要因が影響していることもあります。

また、先天性欠如といって、乳歯のもとが元々作られていない場合もあります。気になる場合は、一度歯科医に相談しましょう。


■乳歯を健康に育てるために大切なこと

・むし歯になりにくい食習慣を意識する

赤ちゃんの歯が生えてきたら、食生活にも注意が必要です。

砂糖を含むお菓子やジュースは控えめにし、食べた後はしっかり歯をきれいにする習慣をつけましょう。


・歯科医院で定期的にチェックを受ける

最初の歯が生えたら、歯科医院で赤ちゃんの歯の健康チェックを受けるのも良いタイミングです。

1歳頃までに歯医者さんデビューをすることで、むし歯のリスクを減らし、適切なケアを学ぶことができます。


■まとめ

赤ちゃんの最初の歯は、生後6ヵ月頃から下の前歯が生えることが多いですが、個人差があるため焦る必要はありません。

歯が生える前後にはよだれが増えたり、歯肉を気にしたりするサインが見られることもあります。

最初の歯が生えたら、ガーゼや歯ブラシを使ったケアを始め、むし歯になりにくい食生活を心がけましょう。

また、歯科医院でのチェックを受け、赤ちゃんの歯を大切に守るために、ぜひ適切なケアを取り入れてみてください。


ママとこどものはいしゃさんグループでは、赤ちゃんの歯の健康を守るためのアドバイスを行っています。

赤ちゃんの歯について知りたい方は、お気軽にご相談ください。


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