仕上げ磨きってどうやるの?基本姿勢から磨き方のコツまで解説!
- 小児矯正
監修歯科医師
神戸住吉院
中村 元 先生
お子さまをむし歯から守るためには、お子さま自身の「ひとり磨き」だけではなく、親御さまによる「仕上げ磨き」が不可欠となってきます。ただ、人のお口の歯磨きをするというのは意外に大変なもので、どうしたら良いのか困っている親御さまもいらっしゃることでしょう。そこで今回は、仕上げ磨きの方法を基本姿勢からわかりやすくご紹介します。
▼寝かせ磨きが基本!
仕上げ磨きを行う際には、お子さまを仰向けに寝かせた状態の「寝かせ磨き」が基本となります。お子さまの頭は、お母さまの股の部分に入れて固定しましょう。もうひとつ「立たせ後ろ磨き」という磨き方もありますが、こちらは慣れるのも比較的大変なので、寝かせ磨きの方が安定するかと思います。
▼力加減に注意する
子どもの歯やお口の粘膜というのは、大人と比べるとまだまだ未熟であり、傷つきやすい傾向にあります、ですから、仕上げ磨きを行う際のブラッシング圧は、100~150gが理想といわれています。これは歯ブラシを爪の付け根にあてて、うっすらと白くなるくらいの力加減です。
▼歯ブラシは歯面に90度に当てる
大人が歯磨きを行う際には、歯と歯茎の間の汚れを効率的に落とす目的で歯ブラシを45度に傾けることがありますが、子どもの仕上げ磨きは90度で行いましょう。毛先を歯面に垂直にあてて、ほうきで汚れを掃き出すようなイメージでやさしくブラッシングします。歯ブラシを持っていない方の手は、頬を引っ張ったり、口唇を守ったりする際に使います。
▼仕上げ磨きに慣れてもらうために
子どもの多くは、仕上げ磨きを嫌がります。お口の中というデリケートな部位に異物を入れられるのですから、それは仕方のないことといえます。ただ、いつまでも嫌がっているとお口の衛生状態が悪化してしまうので、できるだけ早期に慣れてもらうことが大切です。そのためには、歯が生える前から歯ブラシに慣れさせるのもひとつの有効な方法です。実際には歯が生えてきてからも、徐々に慣れてもらえるような工夫が必要といえます。とはいえ、一度慣れてしまえば、仕上げ磨きを好きになるお子さまも少なくありませんのでご安心ください。
▼仕上げ磨き用の歯ブラシを活用する
歯ブラシは、お子さま専用の小さなものを使用していることかと思いますが、仕上げ磨き用の歯ブラシも市販されているのをご存知でしょうか?持ち手の部分が特徴的で、お母さまがペングリップで把持しやすいような造りになっています。そうした歯ブラシを活用することで、より効率的に仕上げ磨きを実践することができますよ。
▼まとめ
このように、仕上げ磨きにはいろいろと気を付けるポイントがありますが、親御さまもすぐに慣れるものです。お子さまの将来のお口の健康のためにも、正しい仕上げ磨きを継続していきましょう。ママとこどものはいしゃさんの加盟院にご来院いただければ、仕上げ磨きの方法についてさらに詳しくお伝えいたします。
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