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COLUMN 医療コラム

どう進める?お子さんの「食育」

  • 歯科トピックス

監修歯科医師

加東院

井上 瑛貴 先生

井上 瑛貴 先生


 

「食育」が大切といわれていますが、食育って何でしょう?「ママとこどものはいしゃさん」でも聞かれることがある質問です。

食育とは、お子さんが自分の力で、生涯を通じておいしく食べられる力を育むことです。

つまり、お子さんの「食べる力=生きる力」を育てること。やみくもに食べるだけではなく、食べる力を通じて健康に暮らしていくことを目的としていますので、偏りなくバランスの良い食生活を選べる力や、規則正しい時間に食べる力も大切です。最終的な目標は、「食べ物を選んで食事を作れる」という、生きる上で欠かせないスキルを身につけることにも及びます。

■妊娠期にできる食育とは?


ママのおなかの中に居る時から、食育が始まっているといっても過言ではありません。

食育に欠かせないのは、楽しく食べておいしいと感じられる気持ち。そのため、歯が健康であることは、とても大切です。

ママのおなかの中に居る赤ちゃんは、歯の基礎がそこで作られます。ママが栄養を摂れていて健康な身体かどうかが、赤ちゃんの発育に影響します。ママのお口の状態が赤ちゃんにも深いかかわりがあることが、さまざまな研究結果として報告されていますので、妊娠したら歯科検診を受けたほうが良いでしょう。

■乳児期・離乳期におこなう食育とは?


この時期は、お口の機能の基礎ができあがります。

離乳食が始まれば、本格的な食育のスタートです。見たり、触ったり、嗅いだりしながら、食べることを身につけていきます。赤ちゃんが自分で食べることについて経験を重ね、食べ物について、安全なもの、嫌なもの、思い出と結びつくものがあることを学んでいきます。

■「手づかみ食べ」は大切な経験


生後9カ月くらいになると、離乳食も進み、赤ちゃんは「手づかみ食べ」をしたがるようになります。食べ物に興味があり手を伸ばすのですが、うまく食べられないので手や顔や服や床など、あちこち汚れてしまい後片付けが大変になるのは必至。でも、このステップは赤ちゃんにとって非常に大切な経験になります。スプーンで食べさせながら、赤ちゃんが自分で手づかみ食べをするのを見守ってあげてください。

■正しい食事習慣を身につけるよう見守って


3歳頃、乳歯が生えそろったら、噛む力を高めるために、大きめのものや歯ごたえのあるものを噛んで食べさせるようにします。しっかりと噛まずに丸のみする癖がついてしまうと、生涯の食生活がその傾向になってしまい、肥満やストレスにつながることもあるので、噛めているか注意して見てあげてください。

また、お箸やお茶碗など、道具を使った食事の仕方も覚えていきます。「三つ子の魂百まで」などということわざもありますが、食事のマナーが身につく時期でもあります。将来、どんな食生活を送ることになるかにも関わってきますので、気を付けてあげてください。ただし、叱りつけることはせずに、食事は楽しいものとして印象づけられる食卓にしてあげてください。

 

「ママとこどものはいしゃさん」グループの加盟院では、お子さんの食育の相談にものっています。ぜひ、お近くの医院を探してみてください。

 

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井上 瑛貴 先生

監修歯科医師

加東院

井上 瑛貴 先生

医療法人真心会 ふくおか歯科
〒673-1431 兵庫県加東市社378-25(医療法人真心会ふくおか歯科 内)

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