イライラがとまらない…!「ストレスに強くなる食生活」で心を安定させよう
- 歯科トピックス
監修歯科医師
加東院
井上 瑛貴 先生
小さなお子さんがいると、幸せを感じることや楽しいことがたくさんある反面、どうしても思うようにいかなくてイライラしてしまう時があります。「ママとこどものはいしゃさん」にお越しになる親御さんからも、そんな話を聞くことがあります。
もしかすると、お子さんのお世話にパワーを掛け過ぎるあまり、ご自身の食事の栄養バランスが乱れてしまっているのかもしれません。毎日の食生活が健やかな身体や心を作るのは、赤ちゃんもママさんも同じ。忙しいとは思いますが、少しだけご自身の身体も労わってあげてください。おいしくて栄養バランスのとれた食事を楽しんで、ストレスに強くなりましょう。
ビタミンB群が精神を安定させる
脳や神経細胞を活発に働かせ、健やかに保つのが、ビタミンB1、B12、パントテン酸などのビタミンB群です。
特に、ビタミンB1が不足するとイライラしたり、情緒不安定に陥ったりすることがあります。ビタミンB12は神経痛の緩和や神経の修復、パントテン酸は脂質や糖質の代謝を促し、ストレスと闘う副腎皮質ホルモン、抗ストレスホルモンを作ります。
ビタミンB群は体内に蓄積できないため、毎日の食事で摂取する必要があります。おすすめの食品は、ビタミンB1は、豚ヒレ肉、豚モモ肉、ナッツ類、大豆製品。ビタミンB12は、カキ、アサリ、さんま、にしんなどの魚介類です。パンテトン酸は、カレイ、ニジマス、納豆など。少しずつ、種類をたくさん食べると良いでしょう。
ビタミンCがストレスに打ち勝つ
ストレスを感じると、抗ストレスホルモンであるアドレナリンが大量につくられます。その時、ビタミンCが大量に必要とされます。
さらに、コラーゲンの生成にもビタミンCが欠かせません。コラーゲンがたくさん作られると、血管や皮膚、粘膜、骨が強化されるので、強い身体がつくられます。
ビタミンCを豊富に摂れる食品は、フルーツではイチゴ、野菜では赤ピーマンです。ビタミンCは熱に弱いという特徴があるのですが、ピーマンに含まれるビタミンCは特殊で、熱しても栄養価が壊れにくい特徴があります。炒めたり煮込んだりしても栄養を無駄なく摂取できます。ビタミンEも豊富なため抗酸化力が高まり、老けから身体を守り、肌や髪にツヤを与えます。
カルシウムが神経のイライラを抑える
精神の安定には、カルシウムも役立ちます。セロリ、しじみ、ちりめんじゃこ、がんもどきなどがおすすめです。
バランスのよい食生活が一番の栄養
食材には、ひとつだけ摂ればOKというものはありません。それぞれの食品の栄養の組み合わせで、相乗効果を得ることが大切です。偏りない、バランスのよい食生活を送るようにしてください。
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