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COLUMN 医療コラム

子供の歯には、どんなケアが必要?

  • 予防

監修歯科医師

新居浜院

薦田 祥博 先生

薦田 祥博 先生


 

「気をつけていたつもりだったのに、子供が虫歯になってしまった!」とお悩みの親御さんは少なくないと思います。「ママとこどものはいしゃさん」にお越しになる患者さんにも、同じ悩みをお持ちの方はたくさんいらっしゃいます。

乳歯や生えたての永久歯は大人の歯よりも弱く、虫歯になりやすいのですから、無理もありません。お子さんの歯の表面を覆っているエナメル質は、大人に比べると非常に薄くできているので、虫歯菌が出す酸に溶かされやすいのです。気づいた時には、虫歯がかなり悪化していたということも…。日頃から親御さんが、お子さんの歯をしっかりチェックしてあげることが大切です。

■いつから通う?歯科医院での虫歯予防&定期検診


まずは乳歯が生えてきたとき、歯科医院を受診すると良いでしょう。お子さんのお口の中を検査し、お口の状況を確認します。親御さんに、乳歯の磨き方や汚れが残りやすいところをどうするかなど、具体的なアドバイスを行います。

次におすすめのタイミングは、20本の乳歯がすべて生えたとき。乳歯が生えそろう時期は子供によって異なりますが、生後6カ月くらいから生え始め、早い子供で1歳くらい、遅くても3歳頃には生えそろいます。弱い乳歯を守るためにも、お口の現状とリスクについて知っておくと良いでしょう。

さらに、永久歯が生えてきたタイミングも通院におすすめです。特に初めての永久歯は「六歳臼歯」といって、その名の通り5~6歳くらいで生えてくるのですが、これが大人になった時の歯並びの基本になるので重要です。

 

■永久歯への生え変わり期のケアが大切


「たとえ乳歯が虫歯になったとしても、新しく永久歯が生えてくるから別に構わない」と思っていませんか?

それは非常にリスクが高い考え方です。乳歯が虫歯に侵されてボロボロになってしまうと、永久歯が正しい位置に生えて来ず、歯並びがガタガタになってしまうことがあります。

歯並びが乱れると見た目の美しさが失われることだけでなく、噛み合わせにも影響が出てきます。噛み合わせは全身の健康とつながりが深いため、お子さんの健やかな成長の障害にもなりかねません。

生え始めたばかりのお子さんの永久歯はとても弱いもの。大人の歯に成長するまで、生え始めから5年くらい必要です。永久歯が生えたばかりの2年間くらいは、汚れが付きやすく虫歯菌が出す酸にも弱いため、非常に虫歯のリスクが高いといえます。乳歯から永久歯への生え変わりの時期こそ、歯のケアをしっかり行うことが大切です。

 

■お子さんの歯みがきは、大人が仕上げ磨きを


最初は自分で磨くことができなくても、磨く「まね」から始めて、お子さん自分で歯みがきができるように練習させることが大切です。歯ブラシが苦手、面倒といったイメージを持たないように、磨くまねができたら褒めてあげましょう。

大人が仕上げ磨きをしてあげますが、1本1本ていねいに、食べかすが残らないように磨いていきます。適切な量と濃度のフッ化物配合歯磨きジェルを使用するようにしましょう。お子さんとのスキンシップのつもりで、楽しみながら取り組んでください。具体的な歯磨きジェルの量や濃度については、歯科医院に聞いてみてください。

困ったときは、「ママとこどものはいしゃさん」グループの加盟院に相談を!ぜひ、お近くの医院を探してみてください。

 

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https://mamatokodomo-no-haishasan.com/search/
薦田 祥博 先生

監修歯科医師

新居浜院

薦田 祥博 先生

こもだデンタルオフィス宮原
〒792-0833 愛媛県新居浜市宮原町1番58号

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