小児歯科で行うシーラントについて
- 予防
「小児歯科でシーラントを行ってほしいけど、どのような処置なの?」
「そもそもシーラントってなんなのかわからない?」
シーラントとは小児歯科で行う予防処置です。
今回は、小児歯科で行っているシーラントとは何なのかについてお伝えしていきます。
▼シーラントとは
シーラントとは、むし歯になりやすい奥歯の溝を埋めることでむし歯を防ぐ予防処置のことです。
小児歯科では、6歳前後になると永久歯の奥歯が生えてくるので、シーラントをおすすめされることが多いです。
また、歯科医院によっては乳歯の奥歯に対しても行うこともあります。
同じく予防処置であるフッ素は、歯の表面に薬を塗って歯質を強化することを目的に行うのに対して、シーラントは磨きにくい奥歯の溝を埋めて汚れが溜まらないようにしてむし歯を予防します。
▼シーラントのやり方
・歯を掃除する
汚れが残っているとシーラント剤がしっかりと接着できないため、あらかじめシーラントを行う部分の汚れをしっかりと落とします。
・エッチング剤で表面を処理
エアーで歯を乾燥させ、シーラントを行う部分にエッチング剤を使用し表面の処理を行います。
エッチング剤によって表面を処理することで、エッチング剤がしっかりと歯を接着することができます。
・シーラント剤を流し硬化させる
唾液が入らないように注意しながら、エアーで表面乾燥、シーラント剤を流し光照射で硬化させます。
気泡がないか、かみ合わせは問題ないかを最後に確認して終了になります。
▼特に6歳臼歯はおすすめです
シーラントは特に6歳臼歯(第一大臼歯)に対して有効です。
6歳臼歯が生えた段階では、お口も小さく、また年齢的にもまだまだ自分で歯ブラシが上手にできません。
また、生えたばかりの永久歯は表面がやわらかいためむし歯のリスクが高いという特徴もあります。
6歳臼歯が生えた段階でシーラントをすることで、むし歯を防ぐことは重要です。
▼定期的に歯科医院でチェックしましょう
シーラントを行っても安心せず、毎日の歯ブラシをしっかりと行い定期的に歯科医院に通うようにしましょう。
シーラントは剥がれることがあるため、定期的にチェックし、剥がれていた部分があれば再度シーラントを行います。
定期検診では、正しい歯ブラシの方法を教わったり、むし歯や歯並びのチェックも行ったりしていますので、定期的に歯科医院に通いむし歯を予防することといいでしょう。