こどもの歯、詰め物が取れた時の対処法
- 歯科トピックス

こどもの歯に詰めていた銀歯やプラスチックの詰め物が取れてしまって困ったことはありませんか?
詰め物が取れると、食事がしづらくなったり、しみる症状が出たりすることがあります。
そのまま放置すると、むし歯の再発や歯の欠けにつながる可能性もあるため、早めの対応が大切です。
この記事では、こどもの歯の詰め物が取れてしまったときにどう対処すべきか、歯科医院を受診するまでに気を付けること、再発を防ぐためのポイントについて詳しく解説します。
■ 詰め物が取れる原因
・むし歯の進行
詰め物の下でむし歯が進行すると、詰め物と歯の間に隙間ができ、外れやすくなります。
特に子どもの歯は柔らかいため、気づかないうちにむし歯が進行し、詰め物が取れてしまうことがあります。
・強い力や噛み合わせの変化
硬いものを噛んだり、歯ぎしりのクセがあったりすると、詰め物に強い力がかかり、外れてしまうことがあります。
また、成長とともに噛み合わせが変わることで、詰め物が合わなくなり取れてしまうこともあります。
・経年劣化
詰め物の素材によっては、時間が経つと劣化してしまうことがあります。
特にプラスチックでできた詰め物は、すり減りやすいため取れやすくなります。
・セメントの接着力の低下
詰め物は専用のセメントで歯に接着されていますが、長期間使用すると接着力が低下し、外れやすくなります。
■ 詰め物が取れたときの対処法
・取れた詰め物を保管する
取れた詰め物が手元にある場合は、捨てずに保管しておきましょう。
歯科医院で再装着できることもあるため、清潔なティッシュやケースに入れて持参するとよいでしょう。
ただし、詰め物が割れたり変形したりしている場合は、新しく作り直す必要があります。
・すぐに歯科医院を受診する
詰め物が取れた状態を放置すると、むし歯が進行したり、歯が欠けたりするリスクが高くなります。
できるだけ早く歯科医院を受診し処置を受けましょう。
特に食べ物や飲み物がしみる場合は、神経に近い部分が露出している可能性があるため、早めの対応が必要です。
・取れた部分を清潔に保つ
詰め物が取れた部分には食べかすがたまりやすくなります。むし歯の再発を防ぐために、食後はやさしく歯を磨き、口の中を清潔に保つようにしましょう。
ただし、ゴシゴシ強く磨くと刺激を与えてしまうため、力を入れすぎずに丁寧に磨くことが大切です。
・むやみに触らない
詰め物が取れた部分を指や舌で頻繁に触ると、痛みが出たり、反対に舌が傷ついたりする可能性があります。
気になってもできるだけ触らないようにしましょう。
・自分で詰め物を戻そうとしない
市販の接着剤を使って自分で詰め物を戻そうとするのは危険です。
接着剤に含まれる成分が歯や歯肉に悪影響となることがあります。
また、接着剤を使わないで一時的に戻しておく方もいらっしゃいますが、歯が欠ける、痛みが出る原因となるので避けましょう。
■ 詰め物が取れるのを防ぐためにできること
・定期的な歯科検診を受ける
3ヵ月おきに歯科医院を受診しましょう。
詰め物の状態をチェックし、必要があれば早めに対処することで、詰め物の劣化やむし歯の進行を防ぐことができます。
■ まとめ
こどもの歯の詰め物が取れてしまったときは、取れた詰め物を保管し、できるだけ早く歯科医院を受診することが必要です。
取れた部分を清潔に保ち、むやみに触らないように注意しましょう。
詰め物が取れないようにするためには、定期的な歯科検診や正しい歯みがき習慣を身につけることが大切です。
ママとこどものはいしゃさんグループでは、子どもの歯の健康を守るためのアドバイスを行っています。
こどもの歯のトラブルが気になる方は、お気軽にご相談ください。
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