歯を失う原因って?一番気を付けなくてはいけないことは?
- 歯科トピックス

歯は一度失うと二度と元には戻りません。
むし歯や歯周病、外傷など、さまざまな原因で歯を失うことがありますが、適切なケアをすれば予防できるものがほとんどです。
特に子どもの歯を守るためには、早い段階から正しい習慣を身につけることが大切です。
この記事では、歯を失う主な原因と、その中でも最も注意すべきポイントについて詳しく解説します。
■歯を失う主な原因
・歯周病
歯周病は歯を失う原因の37.1%を占めていて、歯を支える骨や歯肉が細菌感染によって炎症を起こす病気です。
初期は自覚症状が少なく放置されやすいですが、進行すると歯が動揺して、最終的には抜け落ちてしまいます。
歯みがき不足、不規則な食生活、口呼吸、遺伝的要因などが歯周病のリスクを高めます。
・むし歯
むし歯は歯を失う原因の29.2%を占めていて、歯の表面が細菌の出す酸によって溶かされる病気です。
進行すると歯の内部まで感染し、最終的には抜歯が必要になることもあります。
特に子どもの歯は大人の歯よりも柔らかく、むし歯が進行しやすいため注意が必要です。
甘いものの摂りすぎや歯みがき不足、だらだら食べる習慣がむし歯の原因となります。
・歯の外傷
転倒やスポーツ中の衝撃などで歯が折れたり、抜けたりすることもあります。
破折による歯の喪失は全体の17.8%です。
特に子どもは活発に動き回るため、前歯をぶつけるケースが多いです。マウスガードの装着や安全な遊び環境を整えることでリスクを減らすことができます。
転倒や衝突、スポーツ時の事故、交通事故などが歯の外傷の主な原因となります。
また歯の破折は、虫歯によって神経がなくなってもろくなっても起こります。
破折として数えられていても、むし歯を原因とするものも少なくないといわれています。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-04-002.html
■一番気を付けなくてはいけないこと
・正しい歯磨き習慣が大切
歯を失う原因の多くは、適切なケアをすることで予防できます。
特にむし歯や歯周病は、日々の生活習慣を見直すことで防ぐことが可能です。
まず、正しい歯みがき習慣を身につけることが大切です。
毎日3回、フッ素入りの歯みがき粉を使用して歯磨きをした後、デンタルフロスを使って歯と歯の間の汚れを取りのぞきましょう。
・バランスの良い食生活
食生活の見直しも欠かせません。
甘いおやつやジュースの頻度を減らし、だらだら食べを避けてください。
また、よく噛む習慣をつけることで、歯の健康を保つことができます。
・歯科医院での定期検診
定期的に歯科検診を受けることも重要です。
3ヵ月〜6ヵ月ごとに歯科医院でチェックを受け、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療を行うことが望ましいです。
こどもはフッ素塗布やシーラント処置をするのも効果的です。
・マウスガードの作製
スポーツ時の安全対策も考慮すべきです。
コンタクトが多い格闘技やサッカーなどのスポーツではマウスガードを使用し、転倒しやすい場所では安全対策を行うことで、歯の外傷を防ぐことができます。
■まとめ
歯を失う原因には、むし歯、歯周病、外傷などがあり、その多くは予防可能です。
特にむし歯や歯周病は生活習慣を見直すことで防ぐことができるため、早い段階から正しいケアを行うことが大切です。
子どもの歯を健康に保つためには、正しい歯みがき、バランスの取れた食生活、定期的な歯科検診を心がけましょう。
ママとこどものはいしゃさんグループでは、歯の健康を守るためのアドバイスを行っています。
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