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朝起きた時に口臭がするのはどうして?

  • 歯科トピックス
朝起きた時に口臭がするのはどうして?

朝起きて口の中に違和感を覚えたり、口臭が気になったりすることはありませんか?

睡眠から目覚めた時に口臭が強くなる現象は、「モーニングブレス」と呼ばれ、特別な病気がなくてもほとんどの人に起こる生理的な現象です。

しかし、なぜ朝に限って口臭が強く感じられるのでしょうか。

ここでは、朝の口臭にフォーカスしながら、口臭の種類や原因を詳しく解説します。


■口臭には種類がある?

・生理的口臭とは?

口臭は大きく生理的口臭と病的口臭の2つに分けられます。

朝起きた時に感じる口臭の多くは生理的口臭で、これは健康な人にも普通に起こる自然なものです。


・病的口臭とは?

一方、注意すべきは病的口臭です。

病的口臭は歯周病やむし歯、舌苔の異常な蓄積、消化器系の疾患、呼吸器系のトラブルなどが原因で発生します。

病的口臭の場合は、歯磨きや口腔ケアを行っても改善しないことが特徴です。

特に歯周病による口臭は、朝に限らず一日を通して強い臭いが持続し、病気の進行とともに悪化します。

このような口臭は歯科医院での治療が必要になります。


■なぜ、朝に細菌が増えるのか?

・睡眠中は唾液が減るから

口の中は、常に唾液が分泌されており、細菌が過剰に増えないようにバランスを保っています。

唾液には細菌を抑える働きや口の中を洗浄する役割があり、口臭を防ぐための最も重要な要素となっています。

しかし、睡眠中は唾液の分泌が減少し、口の中の水分量が減るため、細菌が増えやすい環境になります。

また、口を開けて寝るクセがある場合や、鼻づまりによって口呼吸になると、口の中の乾燥がより強くなり、さらに細菌が増殖しやすくなります。

その結果、起床時には口臭が強くなってしまうのです。


■口臭の原因物質、揮発性硫黄化合物とは?

・口臭の主な原因

口臭の主な原因である揮発性硫黄化合物には、硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどがあり、それぞれ独特の臭いを持っています。

硫化水素は腐った卵のような臭い、メチルメルカプタンは腐敗した玉ねぎのような刺激臭、ジメチルサルファイドは腐ったキャベツのような臭いを発します。

これらのガスは、舌苔や歯垢、歯周ポケットに蓄積した細菌によって生成されます。

特に朝はこれらが多く発生しているため、口臭がより強くなるのです。


■朝の口臭を予防するためには?

・就寝前の口腔ケアが重要

朝の口臭を抑えるために最も効果的な方法は、就寝前に丁寧に口の中をケアすることです。

歯磨きに加え、デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間の食べカスを取り除き、さらに舌ブラシで舌苔を取り除くことが大切です。

これにより細菌の増殖を抑え、翌朝の口臭を減らすことができます。


・寝る前の水分補給も効果的

寝る前にコップ一杯の水を飲むこともおすすめです。

口の中が潤った状態で眠りにつくことで、細菌の増殖を抑えることができ、朝の口臭の軽減につながります。

乾燥しやすい季節には、加湿器を利用して寝室の湿度を調整するのも良いでしょう。


■まとめ

朝起きた時の口臭は、多くの人に起こる自然な現象です。

朝の口臭は、睡眠中に口が乾燥し、細菌が増えることで起こります。

しかし、これは毎日の口腔ケアを工夫することで改善することが可能です。

就寝前の歯磨き、フロス、舌のケア、水分補給などを習慣化することで、朝の口臭を軽減し、爽やかな目覚めを迎えることができるでしょう。

口臭が気になる場合は、まずは毎日の口腔ケアを見直すことから始めてみてください。


ママとこどものはいしゃさんグループでは、口臭に関するアドバイスを行っています。

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