殺菌と消毒の違いとは?
- 歯科治療の安全性
歯医者さんではいろいろな方法で、診療器具の衛生状態を保つよう心掛けています。よく耳にする言葉としては「滅菌」というものがありますが、その他、殺菌や消毒、除菌など、衛生に関する専門用語は似たような言葉がたくさんあってわかりにくいですよね。そこで今回は、歯科医院での感染防止にも重要な衛生管理の専門用語についてわかりやすく解説します。
▼滅菌とは?
滅菌とは、衛生管理において最も効果の高い処理方法といえます。歯医者さんの診療で使用した器具の多くは、滅菌処理が施されます。具体的には、高温高圧下であらゆる細菌や真菌、ウイルスなどを死滅させる処理法です。衛生管理をしっかり行っている歯医者さんでは、専用の滅菌器を導入し、器具を使用する度に滅菌処理を施しているのです。
▼消毒とは?
消毒とは、薬剤などによって病原性の微生物を殺す処置を意味します。歯科医院でも消毒薬がよく用いられていますよね。ただ、滅菌のようにあらゆる微生物を殺すほどの威力はありません。それほど強い効果がある薬剤は、そもそもお口の中などに使用することができないからです。そのため、消毒というのは、病原性の微生物をある程度、殺すことができる処置といえます。
▼殺菌とは?
紛らわしい言葉にもうひとつ「殺菌」というものがありますね。殺菌というのは、実は滅菌や消毒などの総称で、何らかの方法で微生物を殺す処置を意味します。ですから、滅菌や消毒は、殺菌の一つの方法として分類することもできます。ちなみに、「除菌」という処置は、殺菌には含まれません。なぜなら、除菌自体には、微生物を殺す効果が期待できないからです。
▼除菌はあくまで取り除くだけ
例えば、日常生活でも除菌シートというものを使う機会がありますよね。この除菌シートは、テーブルの上の汚れや微生物を物理的に取り除く処置を指します。ですから、滅菌や消毒のように、薬剤や温度によって微生物を殺す作用は含まれていないのです。そのため、殺菌の中のひとつの処理方法にも分類されていません。
▼歯科医院では滅菌が重要
衛生用語には紛らわしいものがたくさんありますが、歯科医院のような医療機関では、何よりも滅菌処理が重要となります。診療に使用したドリルやミラー、ピンセットなどは必ず滅菌処理する必要があります。そうした衛生管理をしっかり行っている歯医者さんに治療をお願いするようにしましょう。
▼まとめ
このように、歯科医院における診療器具の滅菌処理は必須となっています。歯科治療は感染リスクを伴うものなので、そうした滅菌処理を徹底している歯医者さんを選ぶことが大切です。「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院なら、その点も十分対策していることでしょう。
「ママとこどものはいしゃさん」加盟院の検索はこちら