新型コロナウイルス感染症が広がる中で、歯医者さんにおける院内感染が不安な方も少なからずいらっしゃることかと思います。歯医者さんはお口の中を専門に治療する医療機関なだけに、感染症へのリスクを不安視するお気持ちもよく理解できます。ただ、実際のところ、歯医者さんの院内感染のリスクはそれほど高いものではありません。そこで今回は歯科医院における院内感染対策についてわかりやすく解説します。

▼マスクや手袋の着用を徹底している

歯医者さんというのは、一般のお医者さんとは違って、常にマスクと手袋を着用していますよね。それは新型コロナウイルスが広まる以前から徹底されている取り組みです。また、「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院のようなしっかりした歯医者さんであれば、患者さんごとに手袋をきちんと交換しているため、施術に伴う感染リスクが大きく減少しているのです。

▼使用した器具の滅菌処理

歯医者さんで使用した治療器具は、必ず専用の滅菌装置にかけるようにしています。高温高圧であらゆる細菌やウイルスを死滅させることから、次の患者さんに使用するときには無菌状態となっています。皆さんも歯医者さんで治療を受ける際には、器具が滅菌パックされているのを見たことがあるかと思います。

▼バキュームの活用

歯を削っている時は、摩擦熱などで歯髄がダメージを受けないよう、常に水を注ぎながら処置が進められます。その際、水とともに血液や唾液、歯の切削片が周囲へと飛散することで感染のリスクが高まります。そこで有用なのが口腔内と口腔外バキュームです。

口腔内バキュームはどの歯医者さんでも使っていますよね。歯を削る際にお口の中に挿入されるバキュームです。口腔粘膜や舌を誤って吸引されるなど、たびたびトラブルが起きますが、衛生管理という観点からは非常に重要な装置となっています。次に口腔外バキュームですが、これは文字通りお口の外に設置されているバキュームです。かなり大型の装置で、施術中に飛散した唾液などを吸引するのに役立ちます。こうした医療用のバキュームを活用することで、感染リスクを大幅に軽減することが可能です。

▼新型コロナウイルスへの対策

歯科医院ではさらに新型コロナウイルスへの対策も講じています。一般の施設で行われているものと同等、あるいはそれ以上の取り組みが行われているので、院内感染のリスクはさらに減少しているのです。

▼まとめ

このように、歯医者さんの院内感染対策はかなり徹底されているので、新型コロナウイルスが怖くて受診を先延ばしにしている人は、すぐにでも歯医者さんに診てもらいましょう。「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院なら上述した対策のほとんどを講じていますよ。

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