構音障害ってなに?
- 歯科トピックス

構音障害とは?
構音障害とは、発音に関する障害であり、言葉を正しく発音できない状態を指します。たとえば、「さかな」を「たかな」と発音したり、「りんご」を「いんご」と発音したりするなど、特定の音をうまく発することができないケースが典型的です。構音障害は子どもに多く見られますが、早期に適切な対応をすることで改善が期待できます。
構音障害の原因
構音障害の原因はさまざまですが、主に以下のような要因が考えられます。
・口腔の構造的な問題: 舌の形状、口蓋裂、歯並びなど、口の中の構造が発音に影響を与えることがあります。
・筋肉や神経の問題: 舌や唇、顎の筋肉がうまく動かない場合や、神経の働きに問題がある場合、発音に支障が出ます。
・聴覚の問題: 聞こえにくさがあると、正しい音を学ぶことが難しくなります。
・発達の遅れ: 言語発達の遅れが原因で、正しい発音を習得できないことがあります。
歯科からできるサポート
構音障害の中には、歯並びや口腔内の構造に関連しているケースがあります。歯科では、以下のような方法でサポートを提供できます。
1. 歯並びや噛み合わせの改善
不正咬合(かみ合わせのズレ)や歯並びの問題が発音に影響を与えることがあります。たとえば、出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)は、特定の音を正しく発音するのを難しくします。小児矯正によってこれらの問題を早期に改善することで、発音も自然に近づくことが期待できます。
2. 舌の使い方の指導
発音には舌の動きが重要です。歯科では、舌の位置や動きに関するトレーニングを指導することができます。たとえば、舌を上顎につける動きや、舌を特定の位置に保つ練習を行うことで、発音の改善を促します。
3. 口腔機能のトレーニング
口の周りの筋肉を鍛えることで、発音のコントロールがしやすくなります。例えば、口を大きく開ける、唇を丸める、頬を膨らませるといった簡単なエクササイズが有効です。
歯科だけでは解決できない場合
構音障害が歯並びや口腔機能の問題だけでなく、神経や筋肉、聴覚、言語発達に関連している場合、歯科だけでは十分な改善が得られないことがあります。そのような場合には、以下の専門家と連携することでより効果的なサポートが可能です。
・言語聴覚士: 正しい発音方法の指導や言葉のトレーニングを行います。
・耳鼻咽喉科医: 聴覚や鼻・喉の機能に関する診察を行います。
・小児科医や発達専門医: 全身の発達や神経の働きを評価します。
早期対応の重要性
構音障害は、早期に発見し適切な対応を行うことで、子どもの言語発達に良い影響を与えます。特に、歯並びや口腔機能が関係している場合、歯科によるサポートが効果的です。お子さまの発音に気になる点があれば、まずはお気軽にご相談ください。必要に応じて、他の専門家との連携もご提案いたします。
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