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矯正は痛い?歯を抜くの?

  • 歯科トピックス
矯正は痛い?歯を抜くの?

矯正したいけれど大丈夫?痛みや抜歯が心配な人は要チェック!


歯並びが悪い場合、歯垢が溜まりやすく虫歯や歯周病にかかる割合も高まります。
矯正治療をして改善したいものの、痛くないのか気になるものです。
今回は、矯正は痛くないのか、歯を抜かないといけないのか、というテーマについてお伝えしていきます。

■痛みが生じる可能性があるケース


矯正治療をするにあたって、正直痛みを感じやすい子とあまり感じない子がいるのは確かです。
具体的に痛みを感じる可能性としては、まず装置は歯を動かすために着けるので歯が動く時に痛みが生じる場合があります。
しかし、ずっと痛いわけではなく、たとえば硬いものを噛んだ時に少し痛むくらいです。
締め付けられるように感じるかもしれません。

また、装置はやはり慣れが必要です。
初めて装着した時は誰しも違和感があるでしょう。
これも、しばらくすれば平気になってきます。

そのほかには、矯正装置が舌や頬に当たって痛いというお子さんも見られます
装置が当たる時は医師に相談して改善することがほとんどです。
適所にワックスなどを付ける方法もあります。

■矯正装置によって痛みも異なる


矯正装置は、予算や歯の状態、年齢などによって使うものが異なります。
そして、装置によっても痛みが生じる確率は違うので、矯正治療を始める際には医師とよく相談することが大切です。
歯の表面に留め金ブラケットを付けてワイヤーをつなげる矯正方法はとても多いです。
ワイヤー矯正の場合、装置を着けてから2~3日後に痛みが生じやすいとされています。
もちろん、何も感じない人もいますが、3日後以降は痛みもマシになるでしょう。

また、自宅で夜などに顔の外側に着ける矯正器具もあります。
この場合、朝になって前歯や奥歯が痛む人もいるようです。

そのほか、床矯正装置での矯正方法では、入れ歯のようなものをはめて歯槽骨全体を広げて矯正します。
このやり方は痛みが少ないです。
下顎に装置が当たって痛むこともありますが、装置を調整すれば改善されるでしょう。

出っ歯の矯正に使われるバイオネーターと呼ばれる矯正器具は、痛みよりも違和感や話しにくさを感じることが多いです。
透明のマウスペースを使う矯正治療では、装着して1~2日間は締め付けを感じてしまう可能性があります。
きついと感じますが、数時間すると慣れてくるでしょう。

■痛いと感じて止める子どもはほとんどいない


どの矯正方法でも、最初のうちはどうしても痛みを感じることがあります。
また、歯を動かすことになるので、締め付けやきつさを多少感じるのは仕方がないとも言えます。
しかしながら、どの方法でも痛い時は医師に相談すればベストな処置対策を採るので安心です。
実際のところ、あまりにも痛くて泣いてしまうようなことはありません。

また、痛みのせいで矯正を止める選択をするお子さんはほとんどいないです。
そこまでひどい痛みはないので、矯正治療に関する痛みに対して心配しすぎることはないでしょう。

■矯正で歯を抜くケース


矯正で歯を抜かなければいけないのではと心配している人もいます。
しかし、多くの場合は歯は抜かずに矯正治療が可能です

抜かなければいけない事例としては、顎が小さくて歯に隙間がないケースが挙げられます。
これは、歯を動かすためのスペースがないからです。
歯を抜いて、矯正による移動スペースを作ることになります。

また、親知らずがあるせいで歯列がおかしくなっている時は、親知らずの抜歯をすることもあります
親知らずに関してはいずれ腫れることもあるので、矯正関係なく抜いたほうが良い例が多いです。

そのほか、極端な出っ歯や受け口でそれを治したい場合に歯を抜くこともあるでしょう。
歯を前か奥に動かす必要が出てくるので、歯を抜いて動かすための空間を作るのです。
とはいえ、これも軽度の出っ歯や受け口であれば歯を抜かなくとも治療ができます。

抜歯すると体への負担も大きいです。
抜いた隙間が埋まるまで時間もかかりますし、それに伴い治療期間も長引いてしまいます。
そして、医療費も高くなってしまうので、できれば抜かないほうが良いでしょう。
今や医療技術も向上し、抜かずに矯正できるさまざまな方法が開発されています
自分の歯を大切にする方向で矯正治療を進めていくのが何よりです。

■痛みを予防する方法


きちんと医師の指示に従うことが何より大切です。
取り外しができる装置の場合は装着時間や付け方などを守るようにします。
また、歯磨きもしっかりして、口腔を清潔に保つことも大事です。
歯に炎症が起こると、それの痛みが生じる可能性もあるからです。

そして、きちんと言われた通りに歯科医に通院しましょう
面倒臭がって通院日を延ばすと、装置や口腔のメンテナンスができません。
定期的に通院すれば矯正の進み具合もチェックできますし、万が一痛みが生じていても早めに改善できるので痛みがひどくなりません。

■まとめ


こうして見てみると、矯正は使用する装置選びや医師の指示に従うことで痛みはほとんどないことがわかりました。
歯を抜く必要もほぼありません。
「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院では、矯正による痛みや抜歯の不安に関する相談サポートも受けております。
気になる方はお気軽にご相談ください。

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