1. ホーム  > 
  2. 医療コラム  > 

COLUMN 医療コラム

歯医者の麻酔は安全?

  • 歯科治療の安全性


むし歯治療では、局所麻酔を行うケースが非常に多いです。大人になってからでも歯ぐきに刺すあの注射が苦手という方も多いことかと思います。そんな局所麻酔は、そもそも子どもに打って大丈夫なのか、不安に感じている親御さまもいらっしゃるかもしれませんね。そこで今回は、局所麻酔を子どもに打つことの是非などをわかりやすく解説します。

▼基本的には安全な薬剤


歯科治療で用いる局所麻酔は、基本的に安全な薬剤です。小さなお子さんに用いることに、何ら問題はありません。成人の方はもちろん、ご高齢の方にも使用されているのが現実です。ただし、局所麻酔の成分にアレルギーがある場合は、十分に注意する必要があります。子どもの中でも一定数、局所麻酔へのアレルギーを持っている場合がありますので、心当たりのある人は、事前に歯医者さんに説明しておく必要があります。

▼過去に体調が悪くなったことがある場合


ご家庭のお子さまで、過去の歯科治療において局所麻酔を施した際、気分や体調が悪くなった経験があるのなら、事前に歯医者さんに伝えておきましょう。それがあきらかなアレルギーであるかはわかりませんが、麻酔注射によって体調が悪くなるのであれば、その他の治療法を選択した方が賢明といえます。急を要するような症状であれば、もう少し設備や人員の整った医療機関で治療を受けた方が良いかもしれません。

▼表面麻酔で痛みは抑えられる


子どもの場合、麻酔薬へのアレルギーがなくても、注射を刺す際の痛みなどに反応して、血管迷走神経反射や過呼吸など、何らかの全身症状が現れるかもしれません。ただ、最近の小児歯科では、局所麻酔を施す前に、表面麻酔を実施するところが大半を占めていることでしょう。表面麻酔は、ジェル状の薬剤を歯ぐきに塗布だけなので、施術に痛みや不快感を伴いません。5分も経てば、歯茎や口腔粘膜の神経が麻痺して、注射を打っても痛みをあまり感じなくなります。一方、表面麻酔のような痛みに配慮した診療を行っていないところは、要注意です。

▼局所麻酔を打たない方が危険?


注射が嫌いで、局所麻酔なしの治療を希望したとしても、それはそれでリスクが高い処置となります。なぜなら、局所麻酔を施す必要があるということは、処置の際に強い痛みを伴う可能性が高いからです。そのため、例え苦手であっても、注射を頑張って麻酔を効かせた方が良いといえます。

▼まとめ


このように、歯科医治療で行う局所麻酔は、子どもに対しても安全性が確立されていますので、心配する必要はありません。歯医者さんの指示通りに、注射を受けましょう。痛みが心配な方は「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院のように、痛みに配慮した歯科を選びましょう。

「ママとこどものはいしゃさん」加盟院の検索はこちら

この記事をシェアする