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気になる口臭…原因はドライマウス!?

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監修歯科医師

箕面院

中島 崇 先生

中島 崇 先生


社会生活にも影響…口臭の悩み


「ママとこどものはいしゃさん」ポータルサイトブログ、今回のテーマは「ドライマウスと口臭」についてです。「時間をかけて歯みがきをしているしマウスケアもしているのに、なぜか口臭が気になる…」などと感じたことはありませんか。対人関係や仕事にも影響を及ぼす口臭は、男女問わず深刻な悩みの一つ。原因はさまざまですが、口の中が乾くドライマウスが口臭を強くする可能性もあります。原因不明の口臭にお悩みの方は、一度チェックしてみてください。

ドライマウスとは


だ液量が減少し、口の中が乾いている状態です。主な原因がストレスであることからドライマウスに悩む方は年々増加しており、現代病の一つに数えられています。

なぜ?ドライマウスが口臭を引き起こす理由


口の中が乾くと、なぜ口臭が強くなるのでしょう。理由を見てみましょう。

■口内環境の悪化


だ液には、最近の増殖を抑制する抗菌作用があります。しかし、だ液が減少すると抗菌作用が発揮されず細菌量が増加。口内の衛生状態が悪化するため、口臭が強くなるのです。また、細菌が活性化することで歯周病やむし歯も進行しやすくなります。

■舌苔の増加


鏡で舌を見たとき、「白く汚れている」と感じたことはありませんか。この白い付着物は舌苔(ぜったい)と呼ばれており、歯に付着する歯垢(プラーク)と同様、細菌のかたまりなのです。細菌の繁殖を抑制するだ液が少ない口内では、舌苔が増殖しやすくなり、口臭が強くなります。

今日からできる!ドライマウスの予防法


ドライマウスの原因は、口内環境を整えるだ液量の減少。自力でできるドライマウスの予防法を紹介しますので、今すぐチェックして乾燥を防ぎましょう。

■口内を常にうるおわせる


こまめな水分補給で、口内のうるおいを保ちましょう。空気が乾燥する冬場は口の中も乾きやすいため、湿度も気にかけたいところ。マスクで口を覆うことも、効果的です。

■よく噛んで食べる


だ液は、食べ物を噛んだ時に分泌されます。柔らかいものばかり食べるのではなく、噛みごたえのあるものをメニューに取り入れて、30回以上は噛んで食べることを心がけましょう。

■口呼吸より鼻呼吸


口で呼吸をする度に、水分は逃げていってしまいます。口呼吸が習慣化している方は、なるべく鼻呼吸を心がけましょう。

■なるべくリラックスを


ストレス過多や緊張状態にあるとき、人間の脳はだ液の分泌を抑制します。日常的にストレスを抱えている方は、ほっと一息つけるリラックスの時間を、積極的にもちましょう。

■喫煙・飲酒を控える


喫煙は、だ液の分泌量を減らしてしまいます。利尿作用があるアルコールも、だ液の分泌量が減少する原因に。

ドライマウスセルフチェックリスト


知らない間に進行してしまうドライマウス。自分は大丈夫だと思っている方も、一度以下の項目をチェックしてみましょう。

・口がよくカラカラになる
・口の中がネバついて喋りにくい
・乾いた食べ物を飲み込む際、水をいっしょに飲む
・鼻よりも口で呼吸をしている
・味覚が最近変わった
・水をよく飲む
・口臭がある

ドライマウスを防止して口臭の悩みにさよならを


ストレスの多い現代社会において、ドライマウスに悩む方は年々増加しています。口の乾きを覚える方や最近口臭が気になる方は、一度歯科医院に相談してみてはいかがでしょう。マウスピースで口呼吸を鼻呼吸に矯正する、人工的なだ液で口内を潤わせるなどの治療を受けることができますよ。次回の「ママとこどものはいしゃさん」ポータルサイトブログもお楽しみに!
中島 崇 先生

監修歯科医師

箕面院

中島 崇 先生

ナカシマ歯科
〒562-0031 大阪府箕面市小野原東3-13-26

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