子どもの歯が生えそろう時期
- 予防
子どもの歯に関する疑問や不安で意外に多いのが、乳歯の生えそろう時期です。乳歯が生えてくる時期や乳歯列が完成する時期というのは、あまり詳しくご存じないママさんも多いことから、不安に感じているケースも珍しくありません。そこで今回は、乳歯の生え始める時期や生えそろう時期についてわかりやすく解説します。
▼最初の乳歯が生える時期
子どもの歯である乳歯は、下の前歯から生え始めます。具体的には「下顎の中切歯」と呼ばれる歯で、早い子では生後6ヵ月くらいになると萌出がスタートしますよ。1歳にもなればほとんどの子が生えてきますので、なかなか生えてこないという方は、一度歯医者さんに診てもらった方が良いかもしれませんね。
▼乳歯が生えそろう時期
乳歯は全部で20本生えてきますが、そのすべてが生えそろう時期は子どもによって少し変わってきます。ただ、多くの場合で3歳になる頃にはおおよそ生えそろっていると考えて間違いはありません。3歳になっても乳歯の一部しか生えていなかったり、そもそも歯が1本も生えていなかったりする場合は、お口や全身に何らかの病気が潜んでいるかもしれません。とくに「無歯症(むししょう)」という症状が認められるケースでは、歯医者さんだけではなくお医者さんの治療も必要となることがほとんどです。
▼乳歯列の歯並びについて
全部で20本の乳歯が生えそろったとしても、歯並びが完璧であることはレアだといえます。そもそも乳歯列の時点で歯列にすき間がなく、完璧な歯並びが整っている場合は、永久歯列になった際に大きなトラブルが引き起こされます。というのも、乳歯は全部で20本ですし、そのサイズは永久歯よりも小さくなっているので、その時点で歯列にスペースの余裕がないことは極めてリスクが多いいといえるからです。
つまり、永久歯列になったときに深刻なスペース不足が生じ、乱ぐい歯や出っ歯といった歯列不正を引き起こすこととなりうます。ですから、乳歯列の段階で細かい歯並びの乱れがあったとしても、それほど心配する必要はありません。ただし、極端な出っ歯や受け口などは、早期に治療を施さなければならないこともあります。
▼乳歯列を健康な状態に保つ
無事に乳歯が生えそろったとしても、虫歯になってしまったら元も子もありません。次に生えてくる永久歯のためにも乳歯の虫歯予防は徹底するように心がけましょう。
▼まとめ
このように、乳歯はだいたい3歳くらいで生えそろいます。その時期を過ぎてもなかなか生えそろわない場合は一度、「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院でチェックしてもらいましょう。小児歯科の歯医者さんなら、それが正常なのか異常なのかをしっかり診断してくれますよ。
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