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要注意!本当は怖いドライマウス

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監修歯科医師

小倉北区役所前院

福泉 真帆 先生

福泉 真帆 先生


お口の中、乾いていませんか?


こんにちは、ママとこどものはいしゃさんポータルサイトです。皆さんは、「水分を摂取しても口の中が乾く」「口の中がネバネバする」などの悩みを抱えていませんか?もしかするとその症状、ドライマウスが原因かもしれません。今回のブログでは原因や症状など、ドライマウスの基礎知識について紹介します。

あなたは大丈夫?ドライマウスチェックリスト


口の中が乾くと感じている方は、ドライマウスの可能性があります。以下の自覚症状がないかチェックしてみましょう。

・口の中がネバネバする
・喉がよく渇く
・水分の少ない食べ物が飲み込みづらい
・口内炎がよくできる
・口呼吸をしている
・舌に亀裂が入っている
・口の端が切れやすい
・食事をしても味がわからないことがある
・舌にピリピリとした刺激を感じることがある
・最近口臭が強くなった


これらの項目が多く当てはまる場合、ドライマウスを疑った方がいいかもしれません。年々ドライマウスに悩む方は増加しているので、自分は関係ないと思っていても他人事ではないのです。

ドライマウスの主な原因


だ液の減少が、ドライマウスの原因です。では、どんな場合にだ液は減少するのでしょうか。具体的に見てみましょう。

■よく噛まない


食べ物を噛むことで、だ液は分泌されます。しかし、柔らかい食べ物ばかり食べたり、流し込むように食事をしたりしていると、だ液の分泌量が減少し、口の中が乾くのです。

■ストレス・緊張


人間の脳はストレスや緊張を感じると、だ液の分泌を抑えます。一時的な場合は問題ないものの、常にストレスや緊張を感じている場合は、ドライマウスになります。

■口呼吸の習慣化


通常、呼吸は鼻で行います。しかし口で呼吸をすると当然ながら水分が逃げるため、口の中が乾くことに。また、口呼吸が癖づいている方は口が半開きになっていることが多く、だ液は蒸発してしまいます。

■アルコール摂取


お酒の利尿作用により、体内の水分量が減少。99%が水分でできているといわれるだ液の量も、当然減少します。

要注意!ドライマウスの主な症状


「口の中が乾くくらい、どうってことない」と、ドライマウスを軽視していませんか。放置していると、様々な症状を引き起こす可能性があります。

■むし歯・歯周病


食事の際に溶け出した歯のエナメル質を再石灰化させるのが、だ液です。ドライマウスになると再石灰化が行われないため、むし歯になります。また、口内を清潔に保つだ液が減少することで細菌が活発化、歯周病が進行します。

■口内炎


通常、頬の粘膜はだ液に保護されていますが、だ液が少なくなると歯や食べ物が直接あたります。やがて傷つき、口内炎ができるのです。

■口臭


口内の細菌を抑えるだ液が減少すれば当然、細菌量は増加します。その結果、衛生状態が悪くなり口臭が悪化します。

■全身疾患の可能性

実はドライマウスの症状は糖尿病腎臓疾患の信号であるかもしれないのです。

乾いている人は要注意


知らない内に進行してしまうドライマウス。ストレスの多い現代において、特に増加している現代病の一つでもあります。チェックリストに多く当てはまる方や自分がドライマウスか調べてみたい方は、一度歯科医院に相談してみてください。次回のママとこどものはいしゃさんポータルサイトブログも、お楽しみに!
福泉 真帆 先生

監修歯科医師

小倉北区役所前院

福泉 真帆 先生

いずみ歯科クリニック
〒803-0814 福岡県北九州市小倉北区大手町3−1-2F(いずみ歯科クリニック内)

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