歯科治療後に唇が大きく腫れたのはなぜ?
- 予防
お子さまの歯科治療後には、唇が大きく腫れた、という症状を訴えるケースが意外に多いものです。顎が腫れるならまだわかりやすいですが、なぜ唇が腫れるのか、不思議に感じている親御さまもいらっしゃることかと思います。そこで今回は、お子さまのむし歯治療後に唇が腫れる理由をわかりやすく解説します。
▼誤って唇を噛んでしまった
むし歯治療後の唇の腫れは、主に「誤咬(ごこう)」によって生じます。誤咬とは、文字通り誤って咬んでしまうことで、唇だけではなく、ほっぺたの内側の粘膜や舌でも頻繁に起こります。これは、虫歯治療の際に施した麻酔が原因です。虫歯治療で行う局所麻酔は、治療が終わった後もしばらくその効果が持続することから、口腔粘膜の感覚が麻痺します。その結果、誤ってそれらを噛んでしまうのです。
▼局所麻酔による誤咬を防ぐ方法
局所麻酔による誤咬を防ぐためには、治療後の注意喚起が重要です。治療後もしばらく麻酔の効果が続くことをお子さまにきちんと説明することが大切です。もちろん、それは歯医者さんが行うことですが、それでもお子さまは注意事項を忘れてしまったり、きちんと理解できなかったりすることも珍しくありません。ですから、治療後に唇などを誤って咬まないよう、親御さまがしっかり説明してあげましょう。
▼顎が腫れている場合は別の理由?
唇やほっぺではなく、顎が腫れている場合は、また別の理由も考えられます。例えば、治療を行った際に細菌感染などが起こっている場合ですね。そういったケースでは、歯医者さんでの対応が必要となることも少なくないので、あまりにも顎が痛い、腫れている、といった症状にお悩みであれば、すぐに歯医者さんを受診しましょう。
▼歯医者さんのいうことをきちんと聞く
今回説明した歯科治療後の腫れや痛みというのは、どんなお子さまにも起こり得ることですので、親御さまは十分に注意してあげましょう。また、歯医者さんは治療前や治療後にいろいろな説明や注意事項を伝えてくれるかと思いますので、それらもきちんと聞いておくことが大切です。どれも患者さんにとって重要なことばかりですからね。とくに、小さなお子さまに関しては、歯医者さんからの説明を直接理解するのが難しいので、代わりに親御さんがしっかり聞いておくことが重要です。
▼まとめ
このように、歯科治療後の頬や唇、舌の腫れは誤咬の可能性が高いので、麻酔の効果が残っているかどうかを確認しましょう。腫れがなかなか引かない場合は、歯医者さんに診てもらうことをおすすめします。「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院ならそんな時でもきちんと対応してくれますよ。
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