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COLUMN 医療コラム

未成熟な歯はむし歯のリスクが高い

  • 予防


生えたばかりの歯というのは、むし歯になりやすいというのをご存知でしょうか。それは子どもの歯である乳歯でも、大人の歯である永久歯でも変わりはありません。それだけに、歯が生えたての時期はより一層、むし歯予防に力をいれなければならないのです。そこで今回は、生えたての歯がむし歯になりやすい理由と対処法について詳しく解説します。

▼生えたての歯は磨きにくい


まだ生えて間もない歯というのは、歯の頭の部分である「歯冠(しかん)」が半分埋まっていたりしますよね。この状態だと、歯ブラシで歯の隅から隅まで磨くことは難しく、磨き残しが増える傾向にあります。その結果、食べかすが堆積し、プラークが形成されてむし歯のリスクも上昇してしまうのです。

▼いつもより念入りに磨く


乳歯の生えたての頃というのは、基本的にお母さまが歯磨きをしてあげることかと思います。ですので、その時期にはより一層、お子さまへのブラッシングをていねいにしてあげるようにしてください。そこでむし歯にかかってしまうと、その後の人生もむし歯にかかりやすい口腔環境が形成されてしまいます。

永久歯が生え変わる時期というのは、小学生から中学生にかけてですので、お子さまご自身がしっかりと歯磨きを行うようにしなければなりません。とはいっても、ひとり磨きをしっかり行えるようになるには時間がかかりますので、一定の時期まではお母さまによる仕上げ磨きもしっかり行ってあげましょう。

▼定期検診を受ける


生えたての歯をむし歯にさせないためには、定期検診を受けるのが一番です。3か月に1度くらいのペースで歯科検診を受けることで、お口の中の衛生状態を確認することができます。もちろん、生えたての乳歯や永久歯がむし歯になりかけていないかも含め、詳しく調べることができるのです。さらに、生えたての歯を効率的に磨く方法を知ることができたり、むし歯を予防するための処置を受けたりすることもできるため、定期検診は非常に有用といえます。

▼フッ素を作用させることでむし歯予防に役立てる


普段使っている歯磨き粉をフッ素入りのものにしたり、歯科医院でフッ化物の歯面塗布を受けたりすることでも、生えたての歯のむし歯を効率よく予防することが可能です。フッ素は歯を強くする効果が期待できることから、毎日積極的に活用することをおすすめします。

▼まとめ


このように、生えて間もない歯はむし歯になりやすい傾向にあるため、それなりの対応が必要となります。せっかく生えてきたのにすぐむし歯なってしまうのは残念なので、「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院でむし歯の予防方法について相談しましょう。

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