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COLUMN 医療コラム

3歳までは甘いものは控えましょう

  • 小児矯正

監修歯科医師

京橋院

野田 大介 先生

野田 大介 先生


「3歳になるまでに食べるもので、将来が決まる」といわれるほど、“3歳”というのはとても重要な時期と考えられています。

中でも、小さいころの砂糖(甘味)との関わりは、その後の成長に影響を及ぼす重要なものの一つとされています。

砂糖にはまってしまうワケ


味覚の種類には、甘味・うま味・塩味・酸味・苦味があります。
これらの味覚を感じる細胞は、ベロや口腔内の粘膜にたくさん存在していて、味の認識とともに必ず、快・不快の感情が伴います。
例えば、ちょうどいい塩味のお味噌汁は「美味しい」という快の感情を生みますが、そこに多めの塩を加えれば、「しょっぱい!」という不快の感情を生みます。
このような快・不快の感情が、もっと欲しいか、もう要らないかを決定します。

そして、甘味に関していえば、濃度によって快か不快か左右される塩味や酸味と異なり、その濃度に関わらず「美味しい」という快の信号が脳に送られます。
甘味からの快の刺激で、脳の中には麻薬類似物質が放出されるため、砂糖は“マイルドドラッグ”とも呼ばれています。
つまり、脳科学的に甘いものは人間を“やみつきにさせる”と説明できるのです。

3歳まで甘いものをなるべく与えない意味


プリンやバナナといった離乳食のころから食べられる甘いものはたくさんありますが、小さいころから甘いものばかりを与えていると、どうしても甘いものに依存する食生活になってしまいます。
子どもは乳歯の生えそろう3歳くらいまでの間に、離乳食を経て新しい味に触れ、食べられるものがどんどん増えていきます。
それまでに、砂糖ではなく、かぶやキャベツ、たまねぎといった自然の甘味の中で育っていれば、いろいろな食材を食べられるの子になるため、お母さんにとって子どもの食の悩みが少なくてすみます。

甘くて美味しいものは、生活を豊かにするアイテムのひとつです。甘いものは心を満たし、一緒に居る人とその気持ちを共有することで、いっそう美味しく感じることが出来るでしょう。
大人は子どもの喜ぶ顔を見たくて、ついつい甘いお菓子を与えてしまいたくなります。
しかし、本当に子どものことを思うなら、ぐっとこらえる時期も必要です。
子どもが少し大きくなってから一緒にお菓子を食べることを楽しみに、子どもの成長を見守ってあげてください。
“ママとこどものはいしゃさん”では、その子の発育に合わせた食事やおやつの指導もさせていただきます。
「なにをあげたらいいのかな?」とお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

 

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野田 大介 先生

監修歯科医師

京橋院

野田 大介 先生

京橋あゆみ歯科クリニック
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