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COLUMN 医療コラム

「哺乳瓶う蝕」って知っていますか?

  • 予防
 



 

1歳に満たないお子さまがいらっしゃるご家庭では、いつの時期から離乳を始めるかなど、いろいろと悩みも尽きないことかと思います。


哺乳瓶でミルクを与えている場合は、お口の健康に悪影響が及ぶこともあるのをご存知でしょうか?


哺乳瓶でミルクを与える場合には、「哺乳瓶う蝕」に気をつける必要があります。


今回は、「哺乳瓶う蝕」についてお伝えしていきます。



▼哺乳瓶はむし歯になりやすい?


お子さまにミルクを与える際、哺乳瓶を使用している場合は注意しなければならない点があります。


気をつける必要があるのは、哺乳瓶による授乳はむし歯のリスクを上昇させるということです。


哺乳瓶の長期的な使用によって引き起こされるむし歯を「哺乳瓶う蝕」といいます。



▼「哺乳瓶う蝕」ってなに?


哺乳瓶う蝕とは、不適切な形で哺乳瓶による授乳を行うことで生じる赤ちゃんのむし歯です。


具体的には、眠る直前まで哺乳瓶で授乳していると、お口の中にミルクが残留してむし歯のリスクを高めてしまうのです。


哺乳瓶を使用後、一定量のミルクは上の前歯の裏側などに残留してしまいます。


そのため、哺乳瓶う蝕の好発部位は「上の前歯の舌側」となっています。


赤ちゃんを寝かしつける上でミルクはとても有効ですが、そのまま眠らせてしまうと、むし歯菌の繁殖を促してしまいます。



▼長期間使用し続けると奥歯もむし歯になってしまう


本来であれば卒乳すべき時期まで哺乳瓶による授乳を続けていると、前歯だけではなく奥歯までむし歯のリスクが高まっていきます。

子どもの歯というのは、ただでさえむし歯なりやすい性質を持っていることから注意が必要です。

ちなみに、お子さまでは「ランパントカリエス」というたくさんの歯がむし歯になってしまう病態も起こりやすいことから、哺乳瓶の取り扱いには慎重になる必要があります。

ミルクを与えたあとは口をゆすぐなどの対応をしましょう


ここまで、哺乳瓶う蝕のリスクについて解説してきましが、哺乳瓶による授乳自体が悪いわけではありません。哺乳瓶でミルクを与えていても、オーラルケアをしっかり行っていけば、大きなトラブルにつながることはありませんのでご安心ください。


具体的には、ミルクを与えたあとにミルクが口の中に残らないように、口をゆすがせる、お茶を飲ませるなどの工夫を行うようにしましょう。



▼まとめ


このように、赤ちゃんへのミルクの与え方やオーラルケアの仕方によっては、たくさんのむし歯を発生させてしまうことがあるため注意しましょう。そんな乳児期のむし歯予防についてさらに詳しく知りたい方は、ママとこどものはいしゃさんの加盟院までお越しください。

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