おやつはどうする?子供が虫歯になりにくい食生活とは?
- 歯科トピックス
監修歯科医師
新居浜院
薦田 祥博 先生
おやつが虫歯の原因…ということは、少なからずあり得ることですが、だとしたら、「おやつなんてやめれば?それとも、子供にはおやつをあげたほうがいい理由でもあるの?」という疑問が出てくるのも自然なことです。もしそう聞かれたら、「ママとこどものはいしゃさん」に居る歯科医師や管理栄養士は、「あげてください」と答えます。
というのも、お子さんの歯を虫歯から守るために食生活への注意は必要ですが、同じようにおやつや間食も、お子さんの健やかな成長のためには必要不可欠な存在です。
お子さんは一度にたくさんの量を食べられないこともあり、1日3回の食事では、成長のために摂るべき栄養を摂り切れないといった事情があります。お子さんの健やかな成長のためには、おやつや間食は、3食で補えない栄養補給の意味で欠かせないものなのです。
気を付けなければいけないのは、その内容。選び方によっては、実にならず虫歯の原因ばかり作ってしまうことにもなりかねません。お子さんの歯に良いおやつや食生活とはどんなものなのかを知っておくことが大切です。
■なぜ?おやつが虫歯になりやすいわけ
虫歯になりやすい原因は、おやつそのものよりも食べ方にあるともいえます。いちばん良くないのは、甘いお菓子や飲物をダラダラと食べ続けたり飲み続けたりすること。お口の中がずっと甘いものがある環境になってしまうので、最も虫歯菌が喜ぶ状態です。これは、子供だけでなく大人も同様のことがいえます。
つまり、ケーキ、クッキー、チョコレート、キャラメル、キャンディ、グミ、ガムなど、砂糖たっぷりであったり、食べ終えるまで時間がかかったり、歯にくっつきやすいものは、口の中での滞在時間が長いので、虫歯になりやすいおやつといえます。
おやつを食べる時間をきちんと決め、食べ終えたら歯をみがくなどの習慣をつけること。甘いものや食べかすが長時間、口の中に入っていないようにしましょう。
■虫歯になりにくいおやつを選ぼう
栄養補給にもなって、虫歯にもなりにくいように、子供に与えるおやつの種類を選びましょう。
果物、せんべい、チーズ、プリン、ゼリーといった、砂糖たっぷりでないもの、すぐに食べ終わるもの、歯に付着しにくいものを選ぶことがコツです。
また、おやつといっても甘いお菓子ばかりでなく、お子さんが栄養補給するための「栄養補助食」して見直してみるのも大切です。
歯を丈夫にするカルシウムがたっぷり入った牛乳やチーズ、ヨーグルトといった乳製品はおすすめです。特に現代人の食生活は、カルシウムが不足しがちなので、カルシウムを意識したおやつは全身の健康維持のためにも効果的です。カルシウムは、ひじき・わかめ・海苔などの海藻類にも豊富に入っています。野菜たっぷりのサンドイッチや焼きいも、昆布やわかめなど具たっぷりのおむすびやスープなどをおやつにしてもいいでしょう。塩分の摂り過ぎにならないように気を付けてください。
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