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COLUMN 医療コラム

歯に良い食べ物ってなに?

  • 歯科トピックス

監修歯科医師

みどり笠懸院

小森谷 和之 先生

小森谷 和之 先生


食生活と歯科予防


「甘いものを食べ過ぎるとむし歯になるよ!」と、子供のころ言われたことありませんか?日常生活において歯を大事にする上で「歯に悪い食べ物は糖分が多い食べ物」というと何となく浮かぶ方は多いと思います。

しかし、「これは歯に良い食べ物だから食べなさい!」といわれたことはないのではないでしょうか。

では歯に良い食べ物には何があるのでしょうか?

 

■歯によい食べ物って何?


歯に良い食べ物は言い換えると、良い歯を作るための食べ物と言い換えることができます。

良い歯を作るためには、いったい何が必要なんでしょうか。

簡単に虫歯の仕組みを説明すると、食事をする→口の中が酸性になる→歯が解け始めるという流れになります。よって、予防するためには、「口の中を酸性にしない」ことが大事です。ということは、単純にアルカリ性で中和してしまえば、溶け出すことなく丈夫な歯になるということです。このように口の中を中和して、溶け出したミネラルを再び戻すことを再石灰化といいます。歯に良い食べ物=良い歯を作る食べ物=再石灰化する食べ物ということになります。

■再石灰化する食べ物って何?


再石灰化する食べ物と聞いてまず思い浮かべるのは、カルシウムとお答えする方が多いかと思います。

実際にカルシウムは歯にとって、必要な栄養素の一つです。カルシウムは歯の石灰化の手助けをします。

また、リンも実はカルシウムと同じ役割を果たしています。また、フッ素もこれらの再石灰化を促す働きがありますので、大事な栄養素です。他にはビタミンA、C、Dなどが歯にとって必要な栄養素です。

■歯に良い栄養を含む食材


ではそれぞれの栄養素を含んでいる食材には何があるのでしょうか。

・カルシウム(歯の石灰化)

シシャモ、シラス、シジミ、牛乳、ヨーグルト、小松菜など

・ビタミンA(エナメル質の形成に影響)

卵黄、ニンジン、鶏レバー、うなぎ、ほうれんそう、にらなど

・ビタミンC(象牙質の形成に影響)

赤ピーマン、黄ピーマン、レモン、柿、ゴーヤなど

・ビタミンD(カルシウム吸収を促す)

干ししいたけ、きくらげ、サンマ、シラス、ブリ、サケ

 

上記以外にも色々な食材がありますが、歯を丈夫にするためには、栄養バランスが取れた食事をとることが大事なのです。これらの食材は歯を丈夫にするための栄養素になります。

 

実はむし歯や歯周病を予防効果が期待できる食材もあるのです。

むし歯予防が期待できる食材は、主に食物繊維や、フッ素、カルシウムを含む食材が良いと言われています。食物繊維が推奨される理由は、繊維質のものはよく噛まないと食べれません。よく噛むことで、必然的に唾液が分泌されることによって、口の中の汚れや酸を中和し、歯を守る効果が期待できるのです。

・食物繊維

キャベツ、小松菜、ゴボウなど

・フッ素

海藻類、緑茶、いわしなど

■体に良いものは歯にも良い


健康にいいものを食べると、そのまま歯も健康になるという、本当に人間の体はよくできています。

現在色々なインスタント食品などが出ており便利な世の中にはなっていますが、インスタント食品ばかりだと、どうしても栄養バランスは崩れてしまいます。また、塩分過多にもなりやすいです。

食育の観点からも、こういった食材を幼少期から、調理して食べることが良いとされています。栄養バランスを考えた食事を普段から心がけることによって、結果的に、歯を丈夫にすることが出来るのです。これを機に食生活を改善してみませんか。

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小森谷 和之 先生

監修歯科医師

みどり笠懸院

小森谷 和之 先生

こもりや歯科医院
〒379-2311 群馬県みどり市笠懸町阿左美880-5(こもりや歯科医院 内)

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