こどもはどうして甘いものが好き?糖質の上手な摂り方
- 歯科トピックス

こどもは甘いものが大好きです。
しかし、なぜこどもは甘いものを好むのでしょうか。
また、成長に必要なエネルギー源である糖質をどのように上手に摂取すればよいのでしょうか。
この記事では、こどもが甘いものを好む理由と、糖質の適切な摂り方について解説します。
■ こどもが甘いものを好む理由
・味覚が未発達
こどもの味覚は大人と比べて未発達であり、苦味や酸味に対して敏感な一方で、甘みを強く感じやすい特徴があります。
成長とともに変化し、徐々に味の好みが広がっていきますが、小さなこどもほど甘いものを好む傾向が強くなります。
進化的な観点からも、甘い食べ物はエネルギー源となるため、生存に必要な味として認識されやすいと考えられています。
・エネルギーを必要とする成長期
こどもの時期は、体が成長し脳の発達が活発な時期であるため、エネルギー源である糖質を欲するのは自然なことです。
特に脳はブドウ糖を主なエネルギー源としているため、糖質の摂取は集中力や学習能力にも影響を与えます。
・砂糖の刺激による快感
砂糖を摂取すると、脳内でドーパミンという快感を感じるホルモンが分泌されます。
この影響により、こどもは甘いものを食べると幸せな気分になり、より甘いものを求めるようになります。
特に小さなこどもは自己制御が難しいため、甘いものを食べるとさらに欲しくなるという傾向があります。
■ 糖質の上手な摂り方
・自然な甘みを活用する
白砂糖を多く含むお菓子やジュースを頻繁に与えるのではなく、果物やさつまいもなど自然な甘みのある食品を活用するのがおすすめです。
例えば、バナナやりんごは甘みが強く、食物繊維も豊富なため、血糖値の急上昇を防ぎながらエネルギーを補給できます。
・食事でバランスよく糖質を摂取する
糖質はお菓子やジュースだけでなく、ご飯やパン、麺類などの主食にも含まれています。
できるだけ食事の中で適切な量の糖質を摂るように意識し、おやつの糖質は控えめにすることが大切です。
また、玄米や全粒粉のパンなど、精製されていない炭水化物を取り入れることで、血糖値の急激な変動を抑えることができます。
・血糖値の急上昇を防ぐ工夫
砂糖が多く含まれる食品は血糖値を急上昇させ、その後急激に下がることで、すぐにまた甘いものを欲する原因になります。
これを防ぐためには、糖質と一緒にたんぱく質や脂質を組み合わせることが効果的です。
・おやつの時間を決める
糖質の摂取量を管理するために、おやつの時間を決めることも重要です。
好きな時に甘いものを食べられる環境では、知らないうちに摂取量が増えてしまいます。
しかし、こどもは大人に比べて消化能力が未発達で、一度に多くの食事を消化・吸収することが難しいため、食事だけでは十分なエネルギーを確保しにくい場合があります。
そのため、おやつは単なる楽しみだけでなく、成長に必要な栄養を補う役割も果たします。1日2回、決まった時間に適量のおやつを与えることで、過剰摂取を防ぎながら、こどもが楽しめるようにするのが良いでしょう。
■ まとめ
こどもが甘いものを好むのは、味覚の特性や成長期に必要なエネルギーの影響によるものです。
しかし、砂糖の過剰摂取は健康や食習慣に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な糖質の摂り方を意識することが大切です。
自然な甘みを活用し、食事の中でバランスよく糖質を摂取することで、健康的な食習慣を身につけることができます。
こどもが甘いものを楽しみながらも、健康的な成長を促せるよう、上手に糖質と付き合っていきましょう。
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