1. ホーム  > 
  2. 医療コラム

COLUMN 医療コラム

大人の矯正と子どもの矯正の違い

  • 歯科トピックス
大人の矯正と子どもの矯正の違い

大人の矯正と子どもの矯正は同じなの?


矯正といえば、かつては子どものうちに行うのが基本でしたが、最近では歯並びを気にする大人が行うケースも増えてきました。
そこで、今回は子どもの矯正と大人の矯正は同じなのか、違いはあるのかについてお伝えしていきます。
「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院では、お子様の矯正に関する相談も受けていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

■子どものうちに矯正をしなかった人の理由


大人になってから矯正を始める人も増えています。
その理由として多いのは、子どもの頃は矯正器具を着けるのが恥ずかしく感じてできなかったという方や親が矯正をさせてくれなかったという方、さらに歯並びが悪いと思っていなかったという理由も少なくありません。
歯並びというのは、大人になって急に悪くなるものではないので、子どものうちから矯正を行うべき状況にあったはずです。

もっとも、今の40代、50代といった方たちが子どもの頃は、銀色のワイヤーを装着した矯正法が主流で、現在のような透明のワイヤーを使う方法や歯の裏側にワイヤーを張る方法、透明のマウスピースを使う方法などは普及していませんでした。
そのため、歯にワイヤーを付けたままでいるのが恥ずかしいと矯正をしない選択をした方もいます。

一方、通院した歯医者さんが矯正に力を入れておらず、提案されなかったという方や親など保護者さんには提案がされていたものの、費用面などの問題から親が矯正をさせなかったケースも見られます。
費用がかかるのは事実ですが、子どもの歯並びはその後の成長にも大きく影響するので、保護者の責任で行わせてあげるのがベストです。

■やはり子どものうちがベスト


大人になってからも歯の矯正は可能ですが、やはり子どものうちに行うのがベストです。
その大きな理由が、歯の動き方が違うためです。
子どもの頃は、ちょうど歯が大人の永久歯になるために並んでいくタイミングや顎の骨などがまだ柔らかい状態で行うことができます。
そのため、理想の位置に並べやすく、歯並びを整えやすいです。

これに対して、大人になると永久歯が並んでしまい、顎の骨なども硬くなっているので、思ったように歯を移動させることが難しくなります。
場合によっては、子どもの頃に矯正を行った場合よりもより長い時間がかかるケースもあります。

■歯並びの悪さによる影響を軽減できる


歯並びの悪さは見た目の問題だけではありません。
歯並びは骨格の一部分なので、骨格が歪んでいるような状況をもたらします。
肩こりや頭痛などに悩まされることや集中力も低下し、勉強や成績に影響が出ることも少なくありません
しっかり噛めないので栄養の消化吸収にも影響が出て、お腹を壊しやすいといった方もいます
子どものうちに矯正をすれば、こうした悪影響が出ることを抑えられます。

一方、大人になってから矯正する方は、こうした影響を既に受けてしまっている方が少なくありません。
大人になって矯正する方の多くが、見た目が気になるといって来院されますが、肩こりや頭痛などの問題を抱えている方も多いです。
その原因の一端が歯並びの悪さだと初めて知り、驚かれる方が多いのも事実です。

■時間の問題


子どもの場合、学校や部活、受験などの問題はあるものの、比較的時間の余裕があります。
矯正を始めたばかりの頃は痛みに苦しむ場合もあるので、受験期を避けたいという方は少なくありません。
保護者が早めに対策を採れば、受験期などを避けられるとともに、良好な歯並びを手に入れて受験勉強に集中できるようになるメリットが得られます。

一方、大人の場合、仕事に家庭にプライベートにと忙しい方が多く、矯正したくても歯科医院を訪れる時間が取れないといった方もいます。
自分の意思で矯正できる年齢になっても、時間が取れずに諦めている方も多いのが現実です。

■費用の問題


子どもが行う矯正も、基本的には健康保険が適用されず、自己負担となりますが、症状によっては健康保険の適用が可能です。
症状が重いほど費用負担を軽減できる場合があります。
また、自己負担した場合も、親が医療費控除を受け、所得税や住民税の軽減ができます。

大人の矯正の場合は、自分で費用を出すのが一般的です。
もっとも、子どもの頃は親が費用を負担してくれずに矯正したくてもできなかった方にとっては、自分で稼いだお金でようやくできるようになったというメリットが生まれます。
健康保険の適用は難しくなりますが、医療費控除を受けて税負担を軽減できます。

■まとめ


大人になってからでも矯正はできますが、矯正がよりスムーズにいくのはやはり子どもの頃です。
歯並びによる体や集中力などへの悪影響を避けるためにも、早めに行っておくのがおすすめです。
大人に比べて、子どものうちのほうが時間的な余裕もあり、歯科医院への通院もしやすく、治療もスムーズに進みます。
お子様の矯正でお悩みであれば、お早めにご相談ください。

ママとこどものはいしゃさんグループ加盟院の検索はこちら

この記事をシェアする