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歯科治療で歯型取りが必要な理由

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歯科治療で歯型取りが必要な理由

歯科治療で歯型取りが必要な理由について


歯科治療では頻繁に歯型取りが行われます。

口の中が辛い、気持ち悪くなるなど苦手にしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、歯型取りが必要な理由についてお伝えしていきます。

「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院では、歯型取りが必要になる治療に関する相談も受けていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。


歯型取りが必要になるケース

歯型取りが必要になるのは、虫歯治療や歯周病治療などで詰め物や被せ物が必要になるケースや入れ歯などを作成するケース、インプラントを行うケース、矯正を行うケースなどさまざまです。

歯型はいわゆる模型であり、歯列や粘膜の形を再現し、患者さんに合わせた詰め物や被せ物、義歯やインプラントを制作するためや矯正によって正しい歯並びを実現するために必要となります。

歯型取りが必要なのは、一人ひとり歯並びや形状などが異なるためです。

歯の形や大きさ、高さ、並び方や生え方は一本一本異なり、まったく同じ形状の人はいません。

一人ひとり異なるだけでなく、一本一本違いますので、歯型を取って適切な形の詰め物や義歯を制作することや矯正のために歯並びについて分析する必要があります。

詰め物などの場合、削る量や形状も異なりますので、ピタリと一致するものをカスタマイズしなくてはなりません。

そのためにも歯型取りは不可欠です。

もし、歯型取りを行わずに適当に詰め物をすることや義歯などを作成したとしたらどうなるでしょうか。

高さが合わない、噛み合わせが合わない、そもそも入らないなど不具合だらけになります。

歯の形や並び方、生え方などは一人ひとり異なり、一本一本異なり、削る場合や欠損した部分や量、形状も異なるので、歯型を取って確認し、正確な作りものや分析をしなくてはならないのです。


従来の歯型の取り方

一般的な歯型取りは、ゴムやシリコンなどの粘土状の素材を口の中に入れ、一定時間置いて固まったところで取り外すという作業が行われます。

口を開いた状態で待たなくてはならず、異物を挿入されるので苦手という方も多いのではないでしょうか。

中には、吐き気を催してしまう方や口を開けているのが辛く、気分を悪くしてしまう方も少なくありません。

場合によっては15分~30分も待たされるケースも多いので、口をずっと開けているのは大変なことです。

気持ち悪くならないまでも、取り外した時に顎が疲れた、口の感覚がおかしいと感じる方は多いことでしょう。


最新のデジタルスキャン

長年にわたり、アナログな方法で歯型取りが行われてきましたが、歯科の技術も進化を遂げており、近年ではデジタルスキャナーを利用して歯型のデータを取れるようになっています。

さまざまな機器が登場しており、歯科医院によって導入しているマシンが異なるのです。

もちろん、デジタル歯型取りのマシンが導入されておらず、従来通り歯型取りをしているところもありますし、症例などによっても適応が異なります。

虫歯治療やインプラントでも適応できるマシンもあれば、矯正専用の3D光学スキャナーなどもあるのです。

マシンを使うと短時間で歯型が取れます。

模型の場合、15分ほど口を開いていなくてはならないケースが多いですが、スキャナーを使うと1分ほど口を開いていればスキャンができます

粘土状の物質を口の中に入れられることもないので、吐き気が出る心配も基本的にありません。


短時間ですぐに確認できる

従来の歯型取りは、歯型を取ったら、歯科技工士や歯科技工所に送られて、詰め物や義歯などが作成される流れになります。

歯科技工士がいない歯科医院も多いので、専門の歯科技工所に送られ、詰め物や義歯などができあがるまでに1週間から2週間ほどかかるケースも少なくありません。

歯型を送って、作ったものを届けてという移動の時間が必要になるので、どんなに制作を急いでも3日ほどはかかります。

この点、スキャナーを使うとデータ化されるので、その場でモニター場に映し出され、患者さんと一緒に確認することが可能です。

歯型のデータを見ながら、矯正などの治療方針の説明を受けられるのでわかりやすいです。

特に矯正治療の場合、スキャンした現在の歯並びがどのようになっていくかがイメージしやすいので、納得感や安心感を持って治療を始められます。

ケースによっては、スキャンした3Dデータを、そのまま技工所やインビザラインを制作するアメリカまで一瞬で送信することが可能です。

これまで、歯型を送るだけで1日以上かかっていたのが、一瞬でデータを送れるので、制作までの期間も短縮できます。



まとめ

歯型取りは正確な治療を行い、適切な歯の状態を維持するうえでも不可欠なものです。

もっとも、歯型取りが苦手という方は少なくありません。

現在では模型を使わない、3Dデータを用いた最新の歯型の取り方もありますので、瞬時に快適にできるようになっています。

歯型の取り方についてもさまざまありますので、ぜひ加盟院にご相談ください。


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