意外と面倒?矯正治療中の引っ越し
- 小児矯正
監修歯科医師
みどり笠懸院
小森谷 和之 先生
歯科矯正をしているお子さんがいるご家庭に突如訪れる悲劇…引っ越し。
歯科矯正期間は長く、その間に引っ越し→転院を余儀なくされることは少なくありません。
しかしながら…ただ引越しをして、近くの歯科に転院する…というわけにはいかないのです。
・そもそも転院なんてできるの…?
・転院して治療方針が変わったらどうしよう…
・転院して失敗したらどうしよう…
・一括で払った費用はどうなるの?
いろいろな不安がよぎります。
そこで、引っ越しに直面したときにも安心して転院できるように引っ越しの時のポイントをご紹介します。
■ 矯正中の引っ越しに伴うリスク
矯正中の引っ越しに伴うリスクをまとめてみました。今通っている歯科医は、対応できるのかどうか…しっかりチェックしてみましょう。
①転院先の引継ぎ先がない。
遠方の引っ越しの時に特に生じるケースとして、歯科医間のネットワークがなく、引継ぎ先の歯科医がなく、自分で探さないといけないというケースがあります。
ただ、なんとなく引っ越し先の近くの矯正歯科に転院したらいい…と考えるかもしれませんが、矯正の方針などの違いが生じると、せっかく今まで治療をしてきたのにもかかわらず最初からやり直し…ってこともあります。なので、治療方針をそのまま引き継いでくれる転院先を見つける必要があります。
②一括の費用が返ってこない。
一括で払った費用に関して途中で転院する場合、治療の進行具合に応じて返金する歯科医もありますが、中には返金しない歯科医もあり中には裁判沙汰に…なんてケースもあります。
③転院で治療ににかかる費用が増える。
転院で一括で払った費用の一部分が返ってきたとしても、転院にかかる費用のほうが高額になるのがほとんどで、ある程度の支出を覚悟しておかなければならないでしょう。
まず、転院のための紹介状。15,000円以上かかるところもあり、これも一つの大きな負担になります。
次に、転院先の費用。転院先の地域差や医院の方針によって金額が高額になる可能性もあります。
また、リテーナーと呼ばれる保定装置が次の歯医者さんで使えないというケースがあり、その場合は制作費用も改めて発生することになります。
■ 引っ越しのリスクを避けるためにわざわざ遠方から歯科医を通うケースも
矯正と引っ越しには結構リスクが伴います。そのため、数時間かかっても、元の歯科医で診てもらう…などのケースも結構耳にします。確かにリスクは軽減されますが、お子さんが数時間も車の中で…しかも月に何度も…となると、お子さんの負担も多くなってしまいます。特に、部活動を始めた中学生や入試を控えた高校生などは、かなりの負担になるので、避けたいところですよね。
■ 引っ越しのリスクを防ぐには…事前の歯科選びが大事!
引っ越しの時のリスクを防ぐには、事前の歯科選びがとにかく大事です!
必ず受ける前に以下のポイントをチェックしましょう!
①日本臨床矯正歯科医会に登録している歯科医を選ぶ。
日本臨床矯正歯科医会に登録されている歯科医は、5年以上の矯正歯科治療の臨床経験を有し、推薦を受けなければ入ることができない矯正歯科のスペシャリストです。スペシャリストなうえに、全国300名以上の矯正歯科の専門医が転院が必要となった時の患者さんの矯正治療がスムーズに引き継がれるように連携しています。
また、診療途中の費用返金に関しても、規定を決めており返金にしっかり対応してくれますので、すべての面において安全です。
探し方も簡単で、日本臨床矯正歯科医会のHPで近くの歯科医院を検索することができます。矯正にかかる前に一度HPで検索するといいと思います。
②HPに転院について書いてある。/実際に引っ越しの時の対応を確認しておく。
矯正歯科医は引っ越しはよくあるケースです。HPにもしっかり、「転居先での治療が円滑に引き継ぎできる様に手続きをさせて頂きますので心配はありません。」と書いてある歯科医がたくさんありますので、一度HPを確認して引っ越しの時の対応について記載があるかチェックしてみましょう。
逆に、引っ越しについて何も書かれていないのは…NG。いろいろなトラブルが発生する可能性がありますので注意しましょう。
③やはり歯科医に相談しよう!
実は、歯科矯正期間中の引っ越しは結構あるのです。特に小児期に引っ越しは多いので、いわば矯正歯科医は引っ越しの慣れっこです。まずは相談してみましょう!
相談する際には、必ず
・引っ越しの場合の転院先
・引っ越しの際の費用の返金
・引っ越しの時にかかる費用負担
出来れば
・転院先の料金体系、治療方針
まで確認できればBEST!聞いて損することはありませんので、積極的に聞いてみましょう。
■ 一番大事なこと、通院をやめないようにし、定期的に通院すること。
引っ越しにはリスクが伴うことが多いのはわかりますが、大事なのは、せっかく歯並びがよくなったからといって、引っ越しを機に通院をやめてしまったら…すぐに最初の状態に戻ってしまうということです。引っ越しのリスクを最小限にし、スムーズに転院することで、しっかりと治療を継続しましょう!
歯科矯正期間は長く、その間に引っ越し→転院を余儀なくされることは少なくありません。
しかしながら…ただ引越しをして、近くの歯科に転院する…というわけにはいかないのです。
・そもそも転院なんてできるの…?
・転院して治療方針が変わったらどうしよう…
・転院して失敗したらどうしよう…
・一括で払った費用はどうなるの?
いろいろな不安がよぎります。
そこで、引っ越しに直面したときにも安心して転院できるように引っ越しの時のポイントをご紹介します。
■ 矯正中の引っ越しに伴うリスク
矯正中の引っ越しに伴うリスクをまとめてみました。今通っている歯科医は、対応できるのかどうか…しっかりチェックしてみましょう。
①転院先の引継ぎ先がない。
遠方の引っ越しの時に特に生じるケースとして、歯科医間のネットワークがなく、引継ぎ先の歯科医がなく、自分で探さないといけないというケースがあります。
ただ、なんとなく引っ越し先の近くの矯正歯科に転院したらいい…と考えるかもしれませんが、矯正の方針などの違いが生じると、せっかく今まで治療をしてきたのにもかかわらず最初からやり直し…ってこともあります。なので、治療方針をそのまま引き継いでくれる転院先を見つける必要があります。
②一括の費用が返ってこない。
一括で払った費用に関して途中で転院する場合、治療の進行具合に応じて返金する歯科医もありますが、中には返金しない歯科医もあり中には裁判沙汰に…なんてケースもあります。
③転院で治療ににかかる費用が増える。
転院で一括で払った費用の一部分が返ってきたとしても、転院にかかる費用のほうが高額になるのがほとんどで、ある程度の支出を覚悟しておかなければならないでしょう。
まず、転院のための紹介状。15,000円以上かかるところもあり、これも一つの大きな負担になります。
次に、転院先の費用。転院先の地域差や医院の方針によって金額が高額になる可能性もあります。
また、リテーナーと呼ばれる保定装置が次の歯医者さんで使えないというケースがあり、その場合は制作費用も改めて発生することになります。
■ 引っ越しのリスクを避けるためにわざわざ遠方から歯科医を通うケースも
矯正と引っ越しには結構リスクが伴います。そのため、数時間かかっても、元の歯科医で診てもらう…などのケースも結構耳にします。確かにリスクは軽減されますが、お子さんが数時間も車の中で…しかも月に何度も…となると、お子さんの負担も多くなってしまいます。特に、部活動を始めた中学生や入試を控えた高校生などは、かなりの負担になるので、避けたいところですよね。
■ 引っ越しのリスクを防ぐには…事前の歯科選びが大事!
引っ越しの時のリスクを防ぐには、事前の歯科選びがとにかく大事です!
必ず受ける前に以下のポイントをチェックしましょう!
①日本臨床矯正歯科医会に登録している歯科医を選ぶ。
日本臨床矯正歯科医会に登録されている歯科医は、5年以上の矯正歯科治療の臨床経験を有し、推薦を受けなければ入ることができない矯正歯科のスペシャリストです。スペシャリストなうえに、全国300名以上の矯正歯科の専門医が転院が必要となった時の患者さんの矯正治療がスムーズに引き継がれるように連携しています。
また、診療途中の費用返金に関しても、規定を決めており返金にしっかり対応してくれますので、すべての面において安全です。
探し方も簡単で、日本臨床矯正歯科医会のHPで近くの歯科医院を検索することができます。矯正にかかる前に一度HPで検索するといいと思います。
②HPに転院について書いてある。/実際に引っ越しの時の対応を確認しておく。
矯正歯科医は引っ越しはよくあるケースです。HPにもしっかり、「転居先での治療が円滑に引き継ぎできる様に手続きをさせて頂きますので心配はありません。」と書いてある歯科医がたくさんありますので、一度HPを確認して引っ越しの時の対応について記載があるかチェックしてみましょう。
逆に、引っ越しについて何も書かれていないのは…NG。いろいろなトラブルが発生する可能性がありますので注意しましょう。
③やはり歯科医に相談しよう!
実は、歯科矯正期間中の引っ越しは結構あるのです。特に小児期に引っ越しは多いので、いわば矯正歯科医は引っ越しの慣れっこです。まずは相談してみましょう!
相談する際には、必ず
・引っ越しの場合の転院先
・引っ越しの際の費用の返金
・引っ越しの時にかかる費用負担
出来れば
・転院先の料金体系、治療方針
まで確認できればBEST!聞いて損することはありませんので、積極的に聞いてみましょう。
■ 一番大事なこと、通院をやめないようにし、定期的に通院すること。
引っ越しにはリスクが伴うことが多いのはわかりますが、大事なのは、せっかく歯並びがよくなったからといって、引っ越しを機に通院をやめてしまったら…すぐに最初の状態に戻ってしまうということです。引っ越しのリスクを最小限にし、スムーズに転院することで、しっかりと治療を継続しましょう!