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乳歯を失ったときに使うクラウンループについて

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乳歯を失ったときに使うクラウンループについて

乳歯を失ったときに使うクラウンループについて

何らかの理由で奥歯の乳歯を抜かなくてはいけなかった場合、抜いたままにしておくと歯並びに影響がでてしまう可能性があります。

そのため、抜いた歯の隙間を確保するために装置(保隙装置)を使用する必要があります。

今回は、保隙装置の一つであるクラウンループについてお伝えしていきます。

▼クラウンループとは

クラウンループとは、乳歯を失ってしまったスペースを確保するための装置(保隙装置)の一つです。

前から4番目の乳歯を失った場合、その奥にある5番目の乳歯にループ型のワイヤーがついた冠(クラウン)を被せます。冠ではなくバンドを使用する場合もあります。

ループ型のワイヤーによって、歯が移動するのを防ぐことが可能です。

ループの中心にはスペースがあるため、永久歯が生えてくるのを邪魔することはありません。

また5番目の乳歯は多少削る必要がありますが、歯に影響が出るほど削ることはないですし、乳歯なので将来的には生え変わります。

▼クラウンループを使用しないとどうなるのか

クラウンループを使用せず、乳歯が抜けたままですと歯並びに影響が出る場合があります。

前から4番目の乳歯を抜いた場合には、その部分に永久歯が出てくるのは10~12歳ごろになります。

もしもそれより前に抜いてしまった場合、そのままにしておくと奥の歯が手前に移動してしまい、永久歯が生えてくるスペースを塞いでしまいます。

結果、永久歯がズレて生えてきたり、かみ合わせが悪くなってしまったりします。

▼セット後は定期検診でチェック

クラウンループをセットした後には定期検診で永久歯が生えてきていないかチェックしましょう。

クラウンループは適切な年齢で外す必要があります。

クラウンループをそのままにしておくと、クラウンループそのものが永久歯が生えるのを邪魔してしまうからです。

歯科医院では、ループの中心のスペースに永久歯の頭が見えてきたらループを切断し、永久歯が生えるのを邪魔しないようにします

定期検診に通い、適切に処置を受けるようにしましょう。

▼その他の保隙装置

保隙装置は、抜けた歯の位置や本数によって様々です。

・ディスタルシュー

前から5番目の乳歯を抜歯した場合、前から4番目の歯に冠を被せ、まだ生えていない6歳臼歯の近接につっかえ棒を差し込んだ装置です。

6歳臼歯が前方に移動し、永久歯が生えるスペースを確保するのが目的です。

・床保隙装置

多数の歯を失ってしまった場合には、入れ歯に似た装置を作りスペースを確保します。

保険が適用されないことに注意しましょう。

▼まとめ

クラウンループについてお伝えしてきました。

生え変わりの年齢よりも早い年齢で歯を失ってしまった場合には永久歯が生えるまでスペースを確保する必要があります。

また、装置を付けてからも定期的に歯並びに影響が出ないかチェックする必要があります。

クラウンループに関して疑問や不安を感じたら「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院までお越しください。

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