親知らずは何歳から生える?抜歯が必要な生え方についても
- 歯科トピックス
親知らずが何歳から生えてくるのか、また生えてきたらどうすればいいのか、気になっている方はいらっしゃるかと思います。
大人の歯と違い、親知らずの生える本数や生えた方は個人差が多くあります。
今回は、親知らずの生える年齢や、生え方によっての対応についてもお伝えしていきます。
▼親知らずは20歳前後に生えてくる
親知らずとは、奥歯の更に奥に生えてくる歯のことで、多くの人は20歳前後に生えてきます。
大人の歯は、上下左右7本ずつ計28本で、それに親知らず4本を加えて32本になります。
大人の歯は12歳前後までに子供の歯から生え変わるので、親が確認できます。
親知らずは20歳前後に生えてくるため、平均寿命が短かった時代は親が生えてくるのを見ることなく亡くなってしまうため『親知らず』と呼ばれていました。
▼一部の人は生えてこない
親知らずはすべての方に生えてくるとはかぎりません。
日本人の3~4割ほどの方は親知らずが生えてこないと言われています。
親知らずが生えてこない場合は、もともと親知らずがない場合と、親知らずがあっても埋まったままの場合があります。
もともとない場合は良いのですが、埋まったままの場合は、後々生えてきたりするケースがあるので注意が必要です。
親知らずがあるかないか、また生えている方向を確認するのにはレントゲンを取るのが確実です。
▼親知らずの抜歯が必要なパターン
・横を向いて生えている
親知らずが横を向いて生えている場合、汚れが溜まり歯茎の炎症や虫歯になるリスクが高いため抜歯が必要です。
歯茎の炎症は1週間ほどで治りますが、親知らずがある限り繰り返します。
また、虫歯になってから抜歯を行うのではなく、その前に抜歯を行う方が良いでしょう。
・部分的に埋まっている
完全に埋まっている場合は、歯茎の炎症や虫歯のリスクがないので良いのですが、部分的に埋まっている場合は抜歯の必要があります。
また、生えている方向によっては、手前の歯に咬合痛を引き起こしたり、顎関節症の原因になったりします。
・噛み合う歯がない
親知らずに噛み合う歯がない場合、歯が伸びて歯茎を噛むようになってしまうため抜歯が必要です。
▼気になる人はレントゲン写真を取りましょう
親知らずがあるかどうか、また、どのように生えているかを確認するにはレントゲン写真を撮ってもらいましょう。
親知らずの位置を立体的に確認できるCTは一部の歯科医院しかありませんが、通常のパノラマレントゲン写真であれば全ての歯科医院で撮る事ができます。
親知らずが生えていなくても10代後半であれば、骨の中にある親知らずをレントゲンで確認することが可能です。
▼まとめ
ほとんどの方は20歳前後で親知らずが生えてきます。
親知らずは生えてくる向きや位置によっては抜歯が必要なため、歯科医院に行きレントゲンを撮って確認すると良いでしょう。
「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院では、親知らずにかんする相談も受けていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。