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小児歯科で押さえつけて治療はする?治療が難しい場合の対応法も

  • 歯科トピックス
小児歯科で押さえつけて治療はする?治療が難しい場合の対応法も

治療が難しいお子さんを押さえつけて治療をするイメージをお持ちの方はいらっしゃるかもしれません。

今回は、小児歯科で押さえつけて治療を行うのか。

また、行わないとしたら、歯医者さんが苦手なお子さんに対してどのような対処法をするのか、についてお伝えしていきます。

▼基本的に押さえつけて治療をすることはない

基本的に押さえつけて治療をすることはありません。

最近では、押さえつけて治療をする医院はほとんどないのですが、昔はそのような歯医者さんがあったため多くの方にそのようなイメージがあるのかもしれません。

押さえつけて治療をしない理由としては、体を押さえて治療をしても口は動いてしまうため、治療が精密にできない、口の中を傷つけてしまう、という理由があります。

また、近年の小児歯科は、乳歯の治療ではなく、生涯に渡って健康的な口腔環境を作ることを目的にしています。

たとえ押さえつけて乳歯のむし歯一本を治療しても、その結果歯医者嫌いになってしまうとトータルでマイナスと考えるようになったのです。

歯医者に慣れるようにトレーニング

現在の小児歯科では、無理やり治療をすることはせず、歯医者に慣れるようにトレーニングを行います。

多くのお子さんは、最初からスムーズに診療を受けることはできません。

まずは、診療台に一人で座ることからはじめ、一緒に歯ブラシの練習をしたり、治療で使う器具を触ってみたり、などトレーニングを行っていきます。

お子さん一人ひとりに合わせてステップアップするようにトレーニングを行うことで、歯科に対して苦手意識を持たずに診療を行うことが可能です。

トレーニングを行うには、意思疎通ができ、大人の言うことを理解する必要があります。

そのため、歯科治療を行うことができる年齢は3歳以上としている医院が多いです・

▼治療が難しい場合はむし歯の進行止めを使用

年齢が幼く意思疎通が難しい、もしくは、トレーニングを行っても診療が難しい場合はむし歯の進行止めを使用する場合もあります。

むし歯の進行止めを使用し、むし歯の進行を止め、トレーニングを行いながら治療可能日になるまで成長を待ちます。

むし歯の進行止め(フッ化ジアンミン銀)は、むし歯になった部分と反応して固める効果がありますが、その部分が黒く変色するというデメリットがあります。

永久歯に使用することはなく、乳歯に限定した処置になります。

▼小児歯科専門医を紹介する場合も

トレーニングを繰り返しても治療が難しい、痛みがあり早期に治療が必要、という場合には小児歯科専門医を紹介する場合もあります。

小児歯科専門医は、他の医院で治療が難しい小児患者や発達障害の患者さんが集まり治療を行っています。

ですが数がそこまで多くなく、遠くまで通院が必要、予約が取りにくいなど、通い続けるには難しい環境なため、基本的にはかかりつけ医で治療を行えるように頑張るのが一般的です。

▼まとめ

近年では、押さえつけて治療をするのではなく、治療ができるように段階的にトレーニングを行うのが一般的です。

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