小児矯正を後悔するケースと後悔しないためにできることとは
- 小児矯正
「せっかく時間とお金をかけて小児矯正をするのだから後悔したくない」
小児矯正をする方はそのような考えをお持ちだと思います。
今回は、小児矯正で後悔するケースをいくつかお伝えし、それを踏まえて後悔しないために何をすればよいのか、についてお伝えしていきます。
▼小児矯正の目的
小児歯科は、乳歯から永久歯に生え変わる間に行う矯正の事で、第一期治療と呼ぶこともあります。
成人矯正が歯の位置を動かし歯並びを改善するのに、対して小児矯正は顎の成長をコントロールすることが可能です。
そのため、成人矯正に比べ、顎の位置関係も改善できる、負担を少なく行うことができるというメリットがあります。
▼小児矯正を後悔するケース
・矯正中にモチベーションが低下する
小児矯正は平均で、2~3年ほどかかります。
その間、矯正器具の取り外しや管理を自分で行ったり、定期的に歯科医院に来院したりする必要があります。
矯正期間中に、お子さま、もしくは親御さんのモチベーションが下がってしまい、小児矯正を始めたことを後悔する、という場合があります。
・矯正治療が原因でむし歯になる
矯正器具が原因でむし歯になり、矯正を後悔することもあります。
歯科矯正中は、通常よりも歯の汚れが落としにくくなるため、むし歯のリスクが高くなります。
それに加えて、乳歯や生えたばかりの永久歯は歯の表面がやわらかくむし歯になりやすい歯です。
小児矯正中は、口腔ケアや食生活の改善などを行う必要があります。
・イメージした口元にならない
小児矯正は、成長に合わせて矯正を行うため、最初にイメージしていた口元にならない場合もあります。
成人矯正に加えて、顎の位置関係も改善できるのが小児矯正のメリットですが、受け口や出っ歯といった骨格性の問題が予想よりも大きく出てしまう場合にはイメージと離れる場合があります。
・後戻りをする
矯正後そのままにしておくと歯並びが悪くなる、後戻り、という現象が起きます。
そのために、リテーナという装置を装着するのですが、指示通りに使用しなかったり、面倒になって使用するのをやめてしまうと、後戻りを起こす可能性があります。
▼後悔しないためにできること
・矯正方法について事前に知っておく
事前に小児矯正に関しての知識をつけておくことで、矯正を始めてから後悔することが減るでしょう。
実際に歯並びによって、使用する器具や通院期間が変わることはありますが、歯科医院での説明だけではなくある程度の自分で調べて置くことをおすすめします。
・矯正中はささいなことでも相談する
実際に矯正を始めると、矯正器具の装着に痛みを感じたり、歯の動きが思うようにいかなかったり、といったトラブルが起きることがあります。
問題や不安をそのままにしておくと、モチベーションが下がるだけではなく、通っている歯科医院に対しても不信感を持ってしまうので、矯正中に感じた不安や質問はささいなことでも相談するようにしましょう。
・説明内容は記録しましょう
矯正相談時に受けた説明は可能な限り記録しておくようにしましょう。
特に最終的にどのような口元になるのか、永久歯に生え変わった後に第二期治療が必要なのか、のイメージが患者さんと医院とで異なる場合が多いです。
矯正開始時には契約書を交わすのですが、メモ程度でも良いので説明内容を記録して置くと良いでしょう。
・矯正終了後も定期検診で後戻りのチェックを行う。
矯正終了後も、医院の指定する通りリテーナーを装着し、定期検診には通うようにしましょう。
自分の判断で定期検診を終えてしまうと、後戻りが起きたり、矯正中に発生したむし歯の発見が遅れる場合があります。
▼まとめ
矯正で後悔しないためには、事前に知識をつけ、その上で信頼のおける歯科医院を選ぶ必要があります。
「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院では、小児矯正に関する質問や疑問にもお答えしています。
不安なことや疑問点があればお気軽にご相談ください。