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子どものむし歯は母子感染に要注意

  • 予防


全身の病気には、母親から子どもへと病気が広がる「母子感染」というものがありますよね。まだお子さまがお母さまのお腹の中にいる時期に生じるものもあれば、出産後に生じるものもあります。そんな母子感染は、むし歯でも起こりうることをご存知でしょうか?

▼赤ちゃんのお口の中は無菌状態


お母さまのむし歯がお腹の中の赤ちゃんにうつるということはまずあり得ません。なぜなら、妊娠中にお母さまがむし歯にかかっていたとしても、赤ちゃんのお口の中は無菌状態のまま生まれてくるからです。また、まだ歯が生えていない乳児期には、むし歯菌への感染がほとんど起こらないこともわかっています。

▼注意すべきなのは乳歯が生え始めてきてから


一般的に、子どもの歯である乳歯が生えてくるのは、生後半年くらいからです。そして、1歳半から2歳半にかけて、乳歯列が完成していきます。この時期にむし歯菌への感染が起こりやすくなっているため注意が必要です。ちなみに、この時期を専門的には「感染の窓」と呼んでいます。

▼乳幼児期に接する機会が多いのはご家族


1歳半から2歳半の時期にお子さまが接する機会が多いのは、間違いなくご家族ですよね。とくに、お母さまに関しては、食べ物を口移しで与えたり、キスをしたりするなど、唾液を介したコミュニケーションを頻繁にとる機会があります。それゆえ、むし歯は母子感染しやすい病気のひとつといえるのです。もちろん、お母さま以外でも、食器やタオルなどを共有するご家族全員がお子さまにとっての感染リスクとなるため要注意といえます。

▼家族全員がむし歯予防に努める


上述したような「感染の窓」が開く時期を過ぎると、極端にむし歯への感染リスクが低下することがわかっています。ですから、少なくともこの期間だけは、ご家族全員、むし歯にかからないようオーラルケアを徹底しましょう。また、お母さまに関しても、この時期だけ食べ物の口移しやキスなどのスキンシップを控えるのも母子感染対策になるといえます。

▼感染の窓が開く時期は他にもある?


実は、感染の窓が開く時期というのは、1歳半から2歳半の間だけではありません。その後も、永久歯が生え始める時期にもむし歯菌への感染リスクが上昇しますので、同様の対策が必要となります。そうした時期を乗り切ることができれば、一生涯、むし歯にかからずに済むことも十分可能なのです。

▼まとめ


このように、むし歯は感染症の一種であり、いわゆる母子感染のリスクのある病気ですので、お母さまをはじめとしたご家族全員が感染を広げないよう努力することが大切です。むし歯の母子感染についてさらに詳しく知りたい方は「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院までお気軽にご相談ください。

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