小児歯科で注意すべき子どもの病気
- 歯科治療の安全性
歯科治療というのは、歯科医師や歯科衛生士といった国家資格を有する専門家が行うものなので、基本的に安全といえます。ただし、処置によってはある程度の危険を伴うものもあります。とくに、お子さまに発達障害などがあると、トラブルが起こるリスクも上昇します。そこで今回は、歯科治療で注意すべき子どもの発達障害についてわかりやすく解説します。
▼音や光に敏感な病気
子どもの病気の中には、大きな音や光に敏感になるものがあります。歯科治療というのは、常にライトや器具による振動音などにさらされることから、そうした病気を患っているお子さまには、細心の注意をはらわなければなりません。もしもそうした病気に慣れていない歯科医師が治療を担当すると、施術の際に大きなトラブルが起こりかねません。そういう意味でも全身状態に不安があるようなお子さまは、「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院のような小児歯科治療専門の歯科医院に任せた方が良いといえます。
▼新しい環境に馴染めない病気
自閉症のような発達障害では、慣れている場所以外にいくと、強いストレスが生じたり、不安に感じる心が強くなったりするものです。また、自閉症の子どもというのは、ものごとを順序だてて考えるのが苦手であることから、歯科医治療に対してもパニックに陥ってしまうことも珍しくありません。小児歯科の先生ならそうした自閉症の子どもに対する歯科治療にも慣れているので、安心して施術を任せることができますよ。
▼汗が出なくて体温が上がりやすい病気
歯科治療で大きなトラブルにつながりやすい病気としては、「無汗型外胚葉異形成症(むかんがたがいはいよういけいせいしょう)」というものがあります。この病気は文字通り、感染が極端に少ないのが特徴で、ちょっとした心理的な変化でも、体温が上昇しやすくなっています。ですから、心理的な緊張を伴う歯科治療というのは、きちんと配慮しなければ、非常に危険な状態に陥りかねません。
▼全身麻酔下で治療を受ける選択肢もある
上述したような発達障害や全身疾患が原因で、安全に歯科治療を受けられないような場合は、全身麻酔下で処置を受けるという選択肢もあります。もちろん、一般歯科ではなくて大学病院のような大きな施設で受けることになりますが、安全性を考えた場合は賢明な選択といえます。「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院では、そうした大きな医療機関への紹介状も書いておりますので、まずは気軽に相談してみることが大切です。ケースによっては、一般の歯科医院で処置を受けられることも珍しくありませんよ。
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