年齢によって変わるむし歯の好発部位
- 歯科トピックス
子どもの歯は虫歯になりやすいという話は有名ですよね。歯質が未成熟であったり、歯の厚みが永久歯の半分しかなかったりするなど、いろいろな点で永久歯が異なるからです。さらに、虫歯になりやすい部位は、年齢によって変わってくるという点も知っておきましょう。ここではそんな乳歯の虫歯の好発部位について、年齢別にわかりやすく解説します。
▼3歳以下の虫歯の好発部位
3歳以下の子どもは、上の前歯に虫歯が生じやすくなっています。専門的には「上顎乳中切歯(じょうがくにゅうちゅうせっし)」と呼ばれるものです。外から見て、最も目立ちやすい歯でもあるので、虫歯になったらすぐに気付くことかと思います。ただし、乳歯の虫歯は進行も早いので、可能な限り予防することが大切です。
▼3歳以上の虫歯の好発部位
3歳以上になると、乳歯列も完成し、虫歯になりやすい部位も変わってきます。具体的には下の奥歯が虫歯になりやすくなります。専門的には「下顎第二乳臼歯(かがくだいににゅうきゅうし)」と呼ばれる歯です。この虫歯になると、そのあとに生えてくる第一大臼歯などに大きな悪影響が及ぶことがあるため注意が必要です。
▼4~5歳の虫歯の好発部位
4歳から5歳になると、虫歯の噛む部分ではなく「隣接面(りんせつめん)」と呼ばれる歯と歯の間の部分に虫歯が発生しやすくなります。ですから、普段の歯磨きでも歯ブラシによるブラッシングだけではなく、フロスを用いたケアも併せて行うことがすすめられます。ちなみに、歯間ブラシというのは、ある程度の歯間距離がなければ挿入することが難しいので、小さなお子さまに用いることはまずありません。フロスはものすごく細い器具なので、乳歯列期にも活用することが可能です。
▼6歳は第一大臼歯に要注意
6歳になると、最初の永久歯である「第一大臼歯(だいいちだいきゅうし)」が生えてきます。まだ生えて間もない歯は、未成熟な部分があったり、歯並びが安定しなかったりすることで、虫歯のリスクが上昇しています。それだけにこの時期、生えて間もない第一大臼歯が虫歯となるケースが少なくないのです。そのため、第一大臼歯が生えてきた時点でしっかりと予防処置等を受けることをおすすめします。「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院なら、フッ素塗布やシーラント処置によって、第一大臼歯が虫歯にならないようサポートしてくれることでしょう。
▼まとめ
このように、子どもの歯は年齢によって虫歯になりやすい部位が変化していきます。それを踏まえた上で日々のオーラルケアに取り組めば、大切なお子さまの歯をむし歯菌から守ることができます。「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院ならそのお手伝いができることかと思います。
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