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子どもの歯列のすき間について

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以前にこのブログで、子どもの歯列には意味のあるすき間が存在していると解説しました。そうしたすき間の主な役割というのは、大人の歯である永久歯がきれいに並ぶことです。そうしたすき間が不足している症例では、歯医者さんでの矯正治療が必要となってきます。そこで今回は、子どもの歯列に生じるすき間についてわかりやすく解説します。

▼誰しも「みにくいあひるの子の時代」がある?


子どもには誰しも「みにくいあひるの子の時代」というものがあります。それだけ聞くと、とても嫌なお話のように思えますが、あくまで一時的な現象に過ぎないのでご安心ください。具体的には、上の前歯の交換期に見られる歯列不正で、いわゆる「すきっ歯」の症状が現れます。これは上の前歯が外側へと傾くことで生じるのですが、その後、犬歯などが生えてくることで自然と元に戻っていくのです。そのため、大人の歯との生え変わりの時期にすきっ歯の症状が認められたとしても、慌てずにまずは歯医者さんに相談してみましょう。

▼一部の乳歯は永久歯よりも大きい


私たちの歯には「側方歯(そくほうし)」と呼ばれるものがあります。具体的には犬歯や小臼歯などがこれにあたるのですが、乳歯と永久歯の側方歯を比較すると、乳歯の方が大きい傾向にあるのです。基本的に歯というのは乳歯よりも永久歯の方が大きいので、意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。厳密にいうと、3~5番目に生えてくる歯を比較した場合なのですが、乳歯の方が大きいことによって、次に生えてくる永久歯のスペースをしっかり確保することが可能となります。これを専門的には「リーウェイスペース」といいます。リーウェイスペースは実際に存在するすき間とは少し違いますが、永久歯がきれいに並ぶために極めて重要な要素となっているのです。

▼犬歯の周囲にもすき間がある


乳歯列の犬歯にもその周囲にすき間が生じることがあります。これを「霊長空隙(れいちょうくうげき)」といい、上下の歯列では少し位置が異なるのですが、いずれも永久歯がきれいに並ぶためのスペース確保で重要となっています。実は、それ以外にもたくさんのすき間が乳歯列期に生じることがあるのですが、すべてを解説するのは難しいので今回はこれくらいにとどめておこうと思います。さらに詳しく知りたい方は「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院までご連絡ください。

▼まとめ


このように、子どもの歯の歯列のときにいろいろなすき間が生じることで、大人の歯がきれいに生えることができます。ただ、そのすべてを把握することはなかなか難しいので、不安に感じたらまず歯医者さんに意見を求めてみましょう。

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