子どもにもインプラント治療は可能?
- 歯科治療の安全性
歯を失った時には、入れ歯やブリッジを選択するケースが多いですが、インプラントという第三の選択肢もあることを忘れてはいけません。インプラントには人工歯根が存在しており、その他の治療法にはないメリットがたくさん得られます。ただ、子どもに適応できるかどうかは、詳しく知らない方も多いかと思います。そこで今回は、子どものインプラント治療についてわかりやすく解説します。
▼子どもにインプラントは適応できない
一般的なデンタルインプラントは、子どもに適応されません。子どもでも外傷や病気によって歯を失うことはありますが、インプラントを埋め込むには適していないからです。そのため、子どもの歯の欠損では、入れ歯が第一選択となります。もちろん、乳歯の喪失に関しては、そもそも入れ歯やインプラントを装着する必要性は低いので、検討することもないかと思います。
▼子どもが永久歯を喪失した場合
永久歯は、6歳くらいから生え始めて、12歳にはおおよそ生えそろいますよね。その間に、むし歯や外傷などで永久歯を失う可能性も十分あり得ますが、どのように欠損部を補うのか気になるところですよね。上述したように、インプラントで補うことは原則的にありません。
成長期にインプラントを埋入しても、発育する過程で位置がずれてしまうことがあります。何より、顎の骨の発育を阻害することだってあり得るのです。そういう意味でも、小児期の永久歯の喪失では、インプラントを適応することはないのです。
▼ブリッジも子供には不適
それと同じような理由で、ブリッジが適応されることもほとんどありません。ブリッジもインプラント同様、固定式の装置ですよね。支台歯となる両隣の歯を大きく削って、歯列内に固定します。そうした固定式の補綴装置は、成長期においてさまざまなトラブルを引き起こしてしまうのです。そこで最後に残された選択肢が「入れ歯」です。
▼子どもの入れ歯について
子どもにも入れ歯治療を行うことがあります。永久歯が失われたケース以外でも、乳歯の早期脱落で入れ歯を入れることがあります。長い期間、歯列内に欠損があると歯並びやかみ合わせに異常が生じてしまうからです。そうした子どもの入れ歯は、あくまで一時的なものであり、必要に応じて作り変えていきます。
▼まとめ
このように、子どもが永久歯を失っても、基本的にインプラント治療を行うことはありません。インプラントは成長期を終えた大人が受けるものですので、子どもの場合はその他の選択肢を検討する必要があります。子どものインプラント以外の選択肢については「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院まで相談してみてください。最適といえる治療法を提案してくれますよ。
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