子どもの歯は自分で抜いても大丈夫?
- 予防
大人の歯は、一度生えたらそれ以降生え変わることはありません。ですから、基本的に自分で抜くという必要性に迫られることはないでしょう。一方、子どもの歯は、時期が来たら永久歯に生え変わる必要があります。場合によっては、もうすぐ抜けそうなのに、なかなか抜け落ちない、あるいは、大人の歯が生えていているのに、いつまでも残ってしまっている、というケースもあります。今回はそうしたケースでの対処法についてわかりやすく解説します。
▼基本は自然に抜けるのを待つ
乳歯が抜ける時期というのは、ある程度決まっていますがそこには個人差もあります。場合によっては数ヶ月から1年ズレることもあるため、なかなか乳歯が抜け落ちないからといって、慌てる必要はありません。基本的には乳歯が自然に抜け落ちるのを待ちましょう。それでも不安という方は、小児歯科の先生に相談するのも良いかと思います。
▼永久歯が生えてきている
永久歯が生えてきているにも関わらず、乳歯がまだ残っている場合は、歯医者さんに一度、診てもらいましょう。本来であれば乳歯が抜け落ちて、そのあとに永久歯が生えてくるものです。それにも関わらず、乳歯と永久歯が同時に存在しているということは、何らかの異常が生じている可能性もあります。必要であれば、乳歯を抜歯することもあります。
▼乳歯がグラグラになっている
乳歯が抜け落ちる時期が来て、舌で触るだけでもグラグラ揺れ動くようになったら、どうしても自分で抜きたくなるものですよね。もちろん、何か異常がなければ抜いてしまっても良いのですが、どれくらい動揺しているかは本人の主観によるところが大きいです。もしかしたらまだまだ抜け落ちる時期ではない可能性もあります。そのため、万全を期すのであれば歯医者さんに診てもらいましょう。
今にも抜け落ちそうであれば、親御さまが抜いてあげても良いかもしれません。中途半端な状態だと、食事の際に誤って飲み込んでしまうこともあります。ただ、乳歯を誤飲してしまっても、数日も経てば便と一緒に排泄されますので、それほど心配する必要はありません。乳歯を気道に誤嚥して待った場合は注意が必要です。そうしたケースでは、繰り返しむせたり、調子が悪くなったりするので、お子さまの症状をよく観察しておいてください。明らかに誤嚥が疑われる場合は、一刻も早く歯医者さんに行きましょう。
▼まとめ
このように、乳歯が抜け落ちそうな時は、ケースによって対処法が異なります。上述したように、基本は自然脱落を優先します。その点も踏まえて、乳歯の脱落についてさらに詳しく知りたい方は「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院に相談してみましょう。
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