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小児矯正は2つの時期に分かれる?

  • 小児矯正


子どもの矯正治療である小児矯正は、大きく2つの時期に分かれます。それは第一期治療と第二期治療と呼ばれるものです。今回はそんな小児矯正の区分についてわかりやすく解説します。

▼第一期治療とは?


小児矯正の第一期治療とは、顎の骨の成長をコントロールすることが主な目的の治療です。顎の骨の幅や大きさを広げたり、逆に成長を抑えたりします。ですから、歯並びを細かく整えるようなことはほとんど行いません。どちらかというと、将来、歯がきれいに並ぶためのスペースをきちんと確保するために行われます。

▼第二期治療とは?


第二期治療とは、顎の成長が止まった段階で行われる矯正治療です。親知らずを除いたすべての永久歯が生えそろっている必要があります。早ければ12歳くらいから開始することが可能です。一般的には15歳くらいで顎の骨の発育も完了することから、中学生から高校生にかけてスタートします。ただ、治療法はいわゆる歯列矯正であり、発育が完了していれば何歳になっても受けることができます。マウスピースやマルチブラケットを用いて、歯並びの乱れを細かく整えていきます。

▼両方受けなければならないの?


小児矯正は、第一期治療と第二期治療に分かれていますが、必ず両方とも受けなければならないというわけではありません。実際、大人になってから歯列矯正だけ受ける人もたくさんいらっしゃいます。そうなると、第一期治療を受ける必要性が感じられなくなるかもしれませんね。

ただでさえ数年に及ぶ歯列矯正が待っているのであれば、小児矯正まで受けるのは負担が大きすぎるように感じます。けれども、第一期治療を受けることで、第二期治療の期間が短縮されたり、抜歯を行わずに治療を進めることができたりするので、メリットもかなり大きいといます。何よりも顎の骨の異常を根本から改善できることから、矯正による治療効果も極めて大きくなっているのです。

▼気になる点があれば早めの受診を


小児矯正は、開始する適切な時期がありますが、気になる点が出てきたら、早期に小児歯科や矯正歯科を受診しましょう。今後、矯正治療が必要になるかどうかをしっかり見極めてもらえます。場合によってはすぐに小児矯正を始めなければならないかもしれません。

▼まとめ


このように、小児矯正は第一期治療と第二期治療の2つに分かれていますが、いずれも受けることでより理想に近い歯並びを手に入れることができます。「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院でも小児矯正に力を入れている歯医者さんがいますので、お子さまの歯並びの異常にお悩みなら、まずは気軽に相談してみましょう。

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