子どもが歯を誤飲したらどうすべき?
- 歯科治療の安全性
乳歯から永久歯へと生え変わる時期は、いつ歯が抜けてもおかしくはありませんよね。抜けそうな歯があると、舌でいじくったり、誤って飲み込んだりすることもあるかと思います。今回はそんな歯のトラブルへの対処法をわかりやすく解説します。
▼乳歯を飲み込んでも問題はない?
発育の過程で自然に脱落した乳歯であれば、誤飲してもそれほど問題にはなりません。極端に先が尖っていたり、気道を塞いでしまうような巨大歯であったりしなければ、誤飲しても特別な処置を加える必要はありません。2~3日経過したら、自然と体外へと排出されることでしょう。もちろん、誤飲後に胃が痛いなどの症状が現れている場合は、すぐに歯医者さんに診てもらいましょう。
▼詰め物や被せ物が装着されている場合
既製冠などの被せ物が装着された乳歯を誤飲した場合、その後の経過をしっかり観察する必要があります。基本的には普通の歯と同様、数日後に便として排泄されます。けれども、胃のむかつきや腹痛なごが認められたら、早急に歯科を受診する必要があります。レントゲン撮影を行って、歯や被せ物の状態を把握します。場合によっては、積極的な治療などが必要となることもあります。とはいえ、ほとんどのケースで問題はないといえます。
▼むせやせき込みが激しい
歯を誤飲した直後に、激しいむせやせき込みが生じた場合は、気道に入り込んでいる可能性が高いです。極めて危険な状態といえますので、一刻も早く耳鼻咽喉科などを受診しましょう。気道に入り込んだ異物に関しては、歯医者さんよりもお医者さんの方が対応しやすいことかと思います。
▼親御さまが誤飲を防いであげる
ここまで、歯や詰め物、被せ物などを誤飲してしまった場合の危険性や対処法を解説してきましたが、基本的にはそうしたトラブルを予防することが大切です。お子さまに対しては、日ごろから食べ物以外を飲み込んではいけないことをしっかり教えてあげることが大切です。それは歯に限らず、小さなおもちゃなども同様です。とくに歯に関しては、気付かないうちに抜けていたりすることもあるため、十分な注意が必要です。ちなみに、歯科治療中に誤って歯や詰め物などを飲み込んでしまうこともありますが、そういったケースでは専門家である歯医者さんに指示に従いましょう。慌てず、言われたとおりに行動すれば、大きなトラブルに発展することはまずありません。
▼まとめ
このように、子どもが誤って歯や被せ物を飲み込んでしまったら、その後の症状に注意を払いながら経過を見ていきましょう。多くの場合で自然に排泄されますので、それほど心配する必要はありません。それでも不安な方は「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院まで連絡してみましょう。
「ママとこどものはいしゃさん」加盟院の検索はこちら