子どもの夏風邪でみられるお口の症状
- 予防
夏になると子どもの夏風邪が流行ってきます。おそらく、小さなお子さまがいらっしゃるご家庭では、毎年この夏風邪に悩まされていることかと思います。そんな子どもの夏風邪には、お口の中にいろいろな症状が現れるのをご存知でしょうか?今回はそんな子どもの夏風邪の症状や対処法についてわかりやすく解説します。
▼子どもの夏風邪とは?
子どもの夏風邪とは、手足口病やヘルパンギーナといったエンテロウイルスが原因となるものが有名ですね。この2つの夏風邪は、お口の粘膜に小さな水疱ができる点が共通しています。のどに強い痛みが生じ、発熱するのも特徴です。とくに手足口病は、お口の中だけではなく、手と足にも水疱ができるので、比較的わかりやすい夏風邪となっています。0~4歳くらいまでのお子さまがかかりやすい夏風邪です。
それから、プール熱と呼ばれる夏風邪も毎年たくさんの子どもがかかっているので、皆さんもご存知のことでしょう。専門的には「咽頭結膜熱」といい、その名の通り喉である咽頭部に腫れや痛みが生じるのが特徴です。発熱も伴います。原因となるのはアデノウイルスであり、手足口病やヘルパンギーナとは異なります。
▼夏風邪の感染経路
子どもの夏風邪の感染経路は、唾液や鼻水、痰などです。それらに直接ふれることで、感染が広がっていきます。幼稚園や保育園などで集団感染を引き起こすことが多々あり、よくニュースでも取り上げられています。ちなみに、コクサッキーウイルスは便の中にも存在しているので、おむつを替えるときなどにも十分注意する必要があります。
▼特効薬は存在しない
子どもの夏風邪の特効薬は基本的に存在していません。ですから、夏風邪にかかったら幼稚園などを休み、自宅で安静にすることが求められます。その際、高熱がでるとともにたくさんの水分が奪われていくので、こまめに水分補給をすることを忘れないでください。夏風邪で脱水症状を引き起こす子どもが毎年たくさんいます。その点は親御さまがしっかり見守ってあげることが大切です。
▼病気が回復しても油断は禁物
子どもの夏風邪は1週間もすれば自然に治りますが、それからしばらくは排泄物などに含まれていることがあります。ですから、子どもの夏風邪が治ったあとも、油断をせず衛生面に気を付けることが重要です。
▼まとめ
このように、子どもの夏風邪は主に3種類ありますが、お口の中に特徴的な症状が現れるという点で共通しています。それだけに「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院のような小児歯科で発見されることも少なくありません。ですから、夏風邪も含め、お口の中に何らかの異常が認められたら、歯科を受診するのも良いといえます。ちなみに、夏風邪自体の治療は内科に任せた方が良いです。
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