1. ホーム  > 
  2. 医療コラム

COLUMN 医療コラム

歯が抜けたのに永久歯が生えてこない!生えてこないままで大丈夫?

  • 歯科トピックス
乳歯は全部で20本ありますが、最初の1本が抜け始めるのはおよそ5歳後半から6歳前半の小学校入学前と言われています。小学校卒業前までに最後の1本が抜けることが多いですから、約6年の歳月をかけて歯は大人になっていくのですね。


乳歯が抜けた場所に歯が生えてこない


乳歯が抜けたにも関わらず、歯がなかなか生えてこないことを心配されている方は多いです。乳歯が抜ける前、歯がぐらぐらしている時期があるでしょう。これは乳歯の根っこの部分が溶かされることで起こります。

 

あごの中で永久歯が成長してくると、乳歯の根っこを溶かす細胞が働きはじめ、支えを失った乳歯は簡単に抜けてしまうという仕組みなのです。永久歯に押し出されるようにして抜けるわけではないため、すぐに永久歯が歯茎から顔を出さなくても心配いりません。乳歯が抜けてから2ヵ月から3カ月ほどで自然と生えてくるはずです。

 

3カ月過ぎても歯が生えてこない


自然に抜けた乳歯では3カ月以上生えてこない場合は一度歯科医院でレントゲンを撮影することをおすすめします。たいていの場合はゆっくりと永久歯が成長しているだけで心配いりませんが、稀に永久歯が欠如している場合や永久歯はあるものの歯茎の奥深くに埋まったまま出てくることができないことがあります。

 

この場合はそのままにしていても歯が生えてくることができないままですので、歯が生えることができる環境を作っていく必要があります。ママとこどものはいしゃさんでもレントゲン撮影をしていますので、3カ月以上の間、自然に抜けた永久歯が生えてこない場合には相談してみましょう。

 

乳歯が抜けている時の歯磨きの注意点


乳歯が抜けている場合周囲の歯と歯の間に大きな隙間が空いている状態です。歯が抜けてすぐは出血がしやすい状態のためできるだけ歯ブラシの毛先が当たらないよう避けて歯磨きをするでしょう。抜けてすぐであれば歯茎は傷つきやすくなっていますので、そっと歯磨きをするのが正解です。

 

ただし歯茎を傷つけないよういつまでも乳歯が抜けている場所を避けて歯磨きをしていると、周囲の歯が虫歯になってしまう恐れや歯肉炎を引き起こしてしまう原因になってしまいます。そのため乳歯が抜けた場合には2日から3日後には通常通り歯磨きを行いましょう。赤く腫れ出血するような歯肉炎では痛みを伴うことも多いですので、無理して我慢せず歯医者で治療を行いましょう。歯肉炎や歯周病は大人の病気と誤解されている方も多いですが、大人に限った病気ではありません。ママとこどものはいしゃさん加盟店でも多くの方が歯肉炎の治療を行っています。

 

 

乳歯が抜けてからすぐに歯が生えてこなくても問題がないことを説明してきました。長期間に渡り歯が生えてこない場合や、歯茎にトラブルがある場合には歯医者で相談するようにしましょう。生え変わり時期は特に定期的に口腔内のチェックをしていると安心できますよ。

 

 

「ママとこどものはいしゃさん」加盟院の検索はこちら

この記事をシェアする